箱根湯本で子連れの宿を探していると、「箱根パークス吉野」という名前をよく見かけます。須雲川沿いに建つ温泉旅館で、部屋のお風呂も温泉——というところまでは分かるのですが、赤ちゃん連れで実際に泊まれるのかを判断しようとすると、途端に情報が足りなくなります。
ベビーベッドは借りられるのか。離乳食は持ち込めるのか。子ども料金はいくらか。貸切風呂は予約できるのか。このあたりは、宿によってまったく違います。「子連れ歓迎」と書いてあっても、いざ確認すると条件がついていた、ということは珍しくありません。
特に箱根パークス吉野の場合、公式サイトのよくある質問に、他の宿ではあまり見ない踏み込んだ記載がいくつかあります。良い意味でも、注意が必要な意味でもです。知らずに予約すると当日困るタイプの条件なので、先に把握しておく価値があります。
この記事では、公式サイトに書かれている情報だけを拾い直して、子連れ目線で並べ替えました。公式に書かれていないことは「書かれていない」とはっきり書きます。そのほうが、予約前に何を電話で確認すればいいかがはっきりするからです。
この記事で分かること
- 子ども料金が年齢でどう分かれているか(公式に明記されています)
- 離乳食の持ち込みについて公式がどう書いているか
- 貸切露天風呂3室の料金・時間と、予約できないという条件
- 客室13タイプの広さ・定員と、赤ちゃん連れならどこを選ぶか
- アレルギー対応・送迎など、事前に知らないと困る条件
なお、料金・設備・サービス内容は改定されることがあります。予約前には必ず箱根パークス吉野の公式サイトでご確認ください。この記事は2026年8月8日時点で公式サイトに掲載されていた情報にもとづいています。
箱根パークス吉野の基本情報|箱根湯本駅から徒歩12分の川沿いの宿
箱根パークス吉野は、神奈川県足柄下郡箱根町湯本茶屋139-5にある温泉旅館です。須雲川に面していて、公式サイトでは川沿いの客室が複数紹介されています。チェックインは15:00から、チェックアウトは10:00まで。夕食付きプランの場合は19:30までに到着する必要があり、朝食付き・素泊まりは23:00までとされています。
温泉は、湯本1号・25号・79号の混合泉。泉質はアルカリ性単純温泉(アルカリ性低張性高温泉)で、源泉のpHは8.7と記載されています。公式サイトでは、この湯を「赤ちゃんから大人まで、誰もが安心して」楽しめるものとして紹介しています。
| 項目 | 公式サイトの記載(2026年8月8日確認) |
|---|---|
| 所在地 | 神奈川県足柄下郡箱根町湯本茶屋139-5 |
| 電話 | 0460-85-8111 |
| チェックイン/アウト | 15:00/10:00(夕食付は19:30までに到着) |
| 泉質 | アルカリ性単純温泉(湯本1号・25号・79号混合/pH8.7) |
| 大浴場 | 展望大浴場「桂」「絹」(男女入替制) |
| 貸切露天風呂 | 「雲」「星」「月」の3室/60分3,300円 |
| 駐車場 | 建物隣に無料(全長9m以上の大型車両は不可) |
| 送迎 | 専用送迎なし(駅から徒歩約12分、シャトルバス約5分) |
表示は選んだ日程・人数での滞在合計(最安)です(税込・各社の表示基準)。 楽天トラベルは1泊ずつの最安を合計しているため、1つのプランで通して予約した場合の金額とは異なることがあります。 子どもの料金は年齢帯(未就学児は食事・布団の要不要、小学生は学年)で大きく変わるため、 上で選んだ内訳をもとに計算しています。Agoda は区分ごとの代表年齢で計算した目安です。 実際の年齢や宿・プランの扱いによって金額が変わることがあるため、最終的な金額はリンク先でご確認ください。 料金と空室はリンク先の表示が最新です。
子ども料金が公式に明記されている|0〜2歳は無料
子連れの宿選びで意外と困るのが、子ども料金が公式サイトに書かれていないことです。箱根パークス吉野は、ここをよくある質問で明記しています。
| 区分 | 料金 | 含まれるもの |
|---|---|---|
| 小学生 | 大人料金の70% | 食事・寝具あり |
| 3〜6歳(未就学児) | 大人料金の50% | 食事・寝具あり |
| 0〜2歳(幼児) | 無料 | 食事・寝具・アメニティなし |
0〜2歳が無料というのは、赤ちゃん連れにはありがたい設定です。ただし「食事・寝具・アメニティなし」という条件つきなので、布団は大人と一緒に使うことになります。寝返りが始まった子の寝床をどう組むかは別記事にまとめています。

なお、ベビーベッドの貸出については公式サイトに記載がありません。添い寝の年齢上限についても記載がないため、必要な場合は予約時の確認が必要です。子ども用の浴衣は100cm・120cm・140cmの3サイズがあり、フロントに申し出れば用意してもらえるとされています。
先に知っておきたい2つの制限|離乳食とアレルギー
① 飲食物の持ち込みは原則不可。レトルト離乳食は「要相談」
公式サイトのよくある質問には、飲食物の持ち込みは衛生対策上原則としてできない、と記載されています。そのうえで、レトルトの離乳食については「要相談」とされています。つまり、無条件で持ち込めるわけではないということです。
離乳食期の子を連れて行くなら、ここは予約の段階で必ず確認しておく項目です。当日フロントで相談する形にすると、断られたときの代案がありません。温めのサービスがあるかどうかについても公式サイトに記載がないため、あわせて聞いておくとよいでしょう。
② 食物アレルギーへの対応はできないと明記されている
これはかなりはっきり書かれています。公式サイトのよくある質問では、食物アレルギーへの対応はできないとされており、グルテンフリーや宗教上の制限、好き嫌いへの個別対応も行っていないと記載されています。
食物アレルギーのある子を連れて行く場合、これは決定的な条件になります。曖昧に書いていない点はむしろ誠実だと思いますが、該当する家庭は別の宿を検討したほうが安全です。なお、アレルギー症状で気になることがあれば、旅行の前に小児科で相談しておくと安心です。
お風呂|大浴場は男女入替、貸切露天風呂は予約できない
展望大浴場「桂」「絹」は時間で男女が入れ替わる
大浴場は「桂」と「絹」の2つで、男女入替制です。公式サイトによると、「桂」は男性が15:00〜翌2:00、女性が5:00〜9:30。「絹」は女性が15:00〜翌2:00、男性が5:00〜9:30。2:00〜5:00は清掃のため利用できません。「絹」は地上20mの高さにあると説明されています。
入替制で気をつけたいのは、朝風呂の時間が9:30までと短いことです。チェックアウトが10:00なので、朝に大浴場へ行くつもりなら、朝食と入浴の順番を先に決めておかないと間に合いません。子連れだと支度に時間がかかるぶん、ここは効いてきます。
なお、おむつが取れていない子の大浴場利用可否については、公式サイトに記載がありません。同じ箱根湯本で、年齢による入浴ルールを公式に明示している宿と比べると、何を確認すべきかが見えてきます。

貸切露天風呂「雲」「星」「月」は当日先着順
貸切露天風呂は3室あり、料金は室料3,300円(税込)で60分。利用時間は12:00〜23:00(最終受付22:00)とされています。宿泊者と日帰り利用者のみが利用でき、ペットの同伴に関する記載はありません。
重要なのは、事前予約ができないという点です。公式サイトには、チェックイン時にフロントで申し込む先着順と記載されています。赤ちゃん連れで「大浴場は難しいから貸切風呂で」と考えている場合、これは計画の前提を変える条件です。確実に入りたいなら、チェックイン時刻を早めに設定するか、そもそも温泉風呂付きの客室を取るほうが確実でしょう。
なお「雲」はバリアフリータイプとされていますが、入浴介助やリフト、シャワーチェアの提供はないと明記されています。
客室は13タイプ|赤ちゃん連れなら「温泉風呂付き」を軸に選ぶ
公式サイトの客室ページには13タイプが掲載されています。多くのタイプに温泉の内風呂または半露天風呂が付いており、よくある質問には「お風呂付き客室は大浴場と同じ温泉を使用」と明記されています。ここが、この宿の子連れ適性を大きく上げているポイントです。
① 温泉半露天風呂付 川沿いの和洋室(45㎡・4名)
川沿いで半露天風呂が付く和洋室。バリアフリータイプ(49㎡・4名)が2部屋あるのもこのタイプです。
こんな人におすすめ:
- ベッドで寝たい大人と、畳で遊ばせたい子どもが同居する家庭
- 大浴場に行かず、部屋の温泉だけで済ませたい赤ちゃん連れ
- 祖父母と一緒で、段差の少ない部屋を探している家庭
② 温泉内風呂付 二間の和室(10畳+7畳・7名)
公式サイトに掲載されているなかで最も定員が多い部屋で、10畳と7畳の二間続き。定員7名です。
こんな人におすすめ:
- 3世代旅行など、大人数でひと部屋にまとまりたい家庭
- 子どもを寝かしつけたあと、隣の部屋で大人が起きていたい家庭
二間続きは、赤ちゃん連れではかなり実用的です。寝かしつけのあとに大人が会話できる部屋があるかどうかで、夜の過ごし方が変わります。
③ エコノミーダブル(17㎡・2名)/和モダン客室(37〜45㎡・2名)
定員2名のタイプです。エコノミーダブルは17㎡で風呂なし、和モダンは温泉内風呂付き(40〜45㎡)とシャワーブース付き(37〜40㎡)があります。
こんな人におすすめ:
- 大人2名+0〜2歳(人数に含まれない年齢)の3人旅
- 費用を抑えたい、または夫婦だけで泊まる場合
ただし17㎡は、荷物の多い赤ちゃん連れにはかなり手狭です。ベビーカーを畳んで置くスペースまで考えると、40㎡前後のタイプを選んだほうが現実的でしょう。
客室タイプの比較表
| タイプ | 広さ | 定員 | 部屋の風呂 | 子連れでの向き |
|---|---|---|---|---|
| 温泉半露天風呂付 川沿いの和洋室 | 45㎡ | 4名 | 半露天(温泉) | 和洋の使い分けができる |
| 温泉半露天風呂付 川沿いの和室 | 42〜46㎡ | 5名 | 半露天(温泉) | 畳中心・人数に余裕 |
| 温泉内風呂付 川沿いの和室 | 39〜45㎡ | 4名 | 内風呂(温泉) | 標準的な選択肢 |
| 温泉内風呂付 二間の和室 | 10畳+7畳 | 7名 | 内風呂(温泉) | 大人数・寝かしつけ向き |
| 和モダン 温泉内風呂付 | 40〜45㎡ | 2名 | 内風呂(温泉) | 大人2名+乳児 |
| エコノミーダブル | 17㎡ | 2名 | なし | 手狭。荷物の多い子連れには不向き |
食事・館内施設・アクセス
夕食は季節の和食会席膳で、ダイニング「いち井」の椅子・テーブル席、または個室食事処「四季亭」で提供されるとされています。最終開始時間は19:30(団体・グループは20:00)。椅子とテーブルの席なのは、子連れには扱いやすい形式です。ただし、子ども用の椅子や食器の用意については公式サイトに記載がないため、必要なら事前確認が必要です。
館内には、絵本や写真集が置かれたロビー&ライブラリー、24時間使えるフリードリンクコーナー(コーヒーは7:30〜23:00、アイスキャンディーは15:00〜18:00)、ショップ(7:30〜21:30)、卓球室(9:00〜24:00)などがあると記載されています。また、公式サイトの写真には湯上り処「そら」のキッズルームが掲載されています。
アクセスは、箱根湯本駅から徒歩約12分、またはシャトルバス(オレンジバス)で約5分。宿の専用送迎はないと明記されています。徒歩12分という距離は、荷物とベビーカーを持った子連れにはそれなりの負担になります。到着時はタクシーを使う前提で組んでおいたほうが無難でしょう。駐車場は建物隣に無料であり、全長9m以上の大型車両は利用できないとされています。
予約前に確認しておきたい4つのこと
- レトルト離乳食の持ち込み:「要相談」と記載。無条件で可ではない
- ベビーベッド・ベビー用品の貸出:公式サイトに記載なし
- おむつが取れていない子の大浴場利用:記載なし
- 食事会場の子ども用椅子・食器:記載なし
逆に、子ども料金・貸切風呂の料金と条件・キャンセルポリシー・アクセスは公式サイトにはっきり書かれています。書いてある項目と書いていない項目の差がはっきりしている宿なので、確認すべきことを絞り込みやすいとも言えます。
よくある質問
子ども料金はいくらですか?
公式サイトのよくある質問によると、小学生は大人料金の70%、3〜6歳の未就学児は50%(いずれも食事・寝具あり)、0〜2歳の幼児は無料(食事・寝具・アメニティなし)とされています。
離乳食は持ち込めますか?
飲食物の持ち込みは衛生対策上原則としてできないと記載されています。ただし、レトルトの離乳食については「要相談」とされています。無条件で持ち込めるわけではないため、予約時に確認してください。温めサービスの有無については記載がありません。
貸切露天風呂は予約できますか?
事前予約はできません。公式サイトには、チェックイン時にフロントで申し込む先着順と記載されています。「雲」「星」「月」の3室があり、室料3,300円(税込)で60分。利用時間は12:00〜23:00(最終受付22:00)で、宿泊者と日帰り利用者のみが利用できます。
部屋のお風呂も温泉ですか?
公式サイトのよくある質問に「お風呂付き客室は大浴場と同じ温泉を使用」と記載されています。ただし、和モダンのシャワーブース付き客室やエコノミーダブルのように、風呂が付かないタイプもあります。
食物アレルギーに対応してもらえますか?
対応していないと明記されています。グルテンフリーや宗教上の制限、好き嫌いへの個別対応も行っていないと記載されています。アレルギーのある子を連れて行く場合は、別の宿を検討したほうが安全です。
送迎はありますか?箱根湯本駅からどう行きますか?
宿の専用送迎はありません。公式サイトには、箱根湯本駅から徒歩約12分、またはシャトルバス(オレンジバス)で約5分、タクシーで5分と記載されています。
子ども用の浴衣はありますか?
あります。公式サイトによると、100cm・120cm・140cmの3サイズがあり、フロントに申し出れば用意してもらえるとされています。大人用は客室に配置されています。
まとめ|条件がはっきりしているぶん、判断しやすい宿
- 子ども料金は公式に明記。0〜2歳は無料だが、食事・寝具・アメニティなし
- 多くの客室に温泉の内風呂・半露天風呂が付き、大浴場と同じ湯を使用
- 貸切露天風呂3室は3,300円/60分。ただし事前予約は不可・当日先着順
- 飲食物の持ち込みは原則不可。レトルト離乳食は「要相談」
- 食物アレルギーへの対応はできないと明記されている
この宿の特徴は、条件をぼかさずに書いていることだと思います。アレルギー対応不可、貸切風呂は予約不可、送迎なし——いずれも書きにくい内容ですが、明記されているおかげで、自分の家庭に合うかどうかを予約前に判断できます。
一方で、ベビーベッドや離乳食の温め、おむつが取れていない子の入浴といった、赤ちゃん連れにとって切実な項目は公表されていません。ここが確認できるかどうかで、0〜1歳を連れて行く場合の評価は変わります。部屋の温泉風呂を軸に組み立てられる点は、大きな利点です。
料金・設備・サービス内容は改定されることがあります。この記事は2026年8月8日時点で公式サイトに掲載されていた情報にもとづいています。予約前には必ず箱根パークス吉野の公式サイトで最新の内容をご確認ください。
宿の情報は「調べれば分かること」と「泊まらないと分からないこと」に分かれます。この記事で埋められたのは前者だけです。後者は、実際に泊まったときに追記していきます。
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おむつが取れていない子の入浴を明確に制限している宿の記録です。同じ「子連れ歓迎」でもルールがまったく違うことが分かるので、比較の材料になります。

貸切風呂と大浴場を複数持つ大型の温泉旅館に赤ちゃん連れで泊まった記録です。貸切風呂の時間の取り方や、子ども料金の考え方は箱根でも応用できます。

箱根まで上がらず、小田原側の大型リゾートで子連れ設備を数字で確認したい場合はヒルトン小田原リゾート&スパがあります。貸出品もプールの条件も公式に明記されている宿です。

同じ箱根湯本で、赤ちゃん向けの貸出品と大浴場のおむつルールを確かめたいなら、ホテルおかだの条件が参考になります。

参考文献
- 箱根湯本温泉 箱根パークス吉野 公式サイト(トップ/客室/温泉/館内施設/よくある質問 の各ページ・2026年8月8日確認)
※本記事の施設情報・料金は、上記の公式サイトに掲載されていた内容にもとづいています。公式サイトに記載のない項目については、推測せず「記載なし」と明示しました。最新の情報は公式サイトまたは宿への直接のお問い合わせでご確認ください。
