赤ちゃんを連れて旅館に泊まるとき、いちばん気を使うのは食事の時間です。会場食だと、泣いた瞬間に席を立つことになり、料理は冷め、親は交代で食べることになります。結局「何を食べたか覚えていない」という夕食になりがちです。
だから子連れの宿選びでは、部屋食かどうかが効いてきます。部屋なら泣いても気兼ねがなく、子どもを寝かせたあとで大人がゆっくり食べることもできます。
箱根・塔ノ沢温泉にある「鶴井の宿 紫雲荘」は、公式サイトのよくある質問に「個人のお客様は部屋食」と明記している宿です。加えて、子ども料金が年齢と食事・寝具の有無で6段階に分けて公開されており、離乳食の扱いまで文字になっています。予約前に費用と段取りを固められる、ということです。
この記事では、公式サイトに書かれている内容を子連れ視点で整理します。都合のよい部分だけでなく、事前に知っておかないと当日困る条件も同じように並べます。
なお、料金やサービス内容は改定されることがあります。予約前には必ず公式サイトでご確認ください。
この記事で分かること
- 0歳から中学生までの子ども料金(6段階の内訳)
- 無料の家族風呂と有料の貸切露天風呂の違い・予約方法
- 離乳食の扱いと、ベビーフードの温めに対応してもらえるか
- 子ども向けの備品(調乳ポット・ベビーシャンプー・DVDなど)
- ベビーベッドが置かれている場所と、客室での扱い
- 公式サイトに記載がなく、予約時に確認したほうがよい項目
まず前提:箱根湯本から徒歩圏の、塔ノ沢にある小さな旅館
公式サイトによると、住所は〒250-0315 神奈川県足柄下郡箱根町塔之沢92、電話番号は0460-85-8511です。
塔ノ沢は箱根湯本のひとつ先、早川沿いの渓谷にある温泉地です。公式サイトには箱根湯本駅から「徒歩約12分」「徒歩約13分」、車で約3分と記載されています。バスなら約5分で「上塔ノ沢」下車です。
徒歩13分という距離をどう見るかは、子連れでは判断が分かれるところです。荷物とベビーカーを抱えて坂道を歩くのと、バスかタクシーに乗るのとでは負担がまるで違います。公式サイトのよくある質問には「送迎は基本的には行っていない」と記載があるので、駅からの移動手段は自分で決めておく必要があります。
チェックインは15:00〜18:00、チェックアウトは10:00。18時を超える場合は事前連絡が推奨されています。レイトチェックアウトは最大11:00まで、1時間あたり1人1,650円とされています。
表示は選んだ日程・人数での滞在合計(最安)です(税込・各社の表示基準)。 楽天トラベルは1泊ずつの最安を合計しているため、1つのプランで通して予約した場合の金額とは異なることがあります。 子どもの料金は年齢帯(未就学児は食事・布団の要不要、小学生は学年)で大きく変わるため、 上で選んだ内訳をもとに計算しています。Agoda は区分ごとの代表年齢で計算した目安です。 実際の年齢や宿・プランの扱いによって金額が変わることがあるため、最終的な金額はリンク先でご確認ください。 料金と空室はリンク先の表示が最新です。
子連れで確認したい5つのポイント
① 子ども料金が6段階で公開されている
公式サイトのよくある質問に、年齢と食事・寝具の組み合わせごとの料金が示されています。
| 区分 | 公式サイトの記載 |
|---|---|
| 中学生以上 | 大人料金 |
| 小学生以上(お子様会席・朝食・寝具付き) | 大人料金の70%〜 |
| 幼児4〜6歳(子供用食事・寝具付き) | 大人料金の50%〜 |
| 幼児(子供用食事のみ) | 8,800円〜 |
| 幼児(寝具のみ) | 6,600円 |
| 乳児0歳〜(食事・寝具なし/施設使用料) | 3,300円 |
注目したいのは、0歳でも施設使用料3,300円がかかると明記されている点です。「赤ちゃんは無料」という宿もあるなかで、ここは有料です。ただし金額が公開されているぶん、予約前に総額を計算できます。
組み合わせが選べるのも実用的です。たとえば3歳児なら「食事だけ付ける(8,800円〜)」「布団だけ付ける(6,600円)」「どちらも付けない(3,300円)」を選べます。まだあまり食べない年齢なら食事を付けず、大人の料理を取り分けるという判断ができるということです。
なお、公式サイトによるとサービス料はかからず、別途必要なのは入湯税150円のみとされています。
② 無料の家族風呂がある
公式サイトのよくある質問によると、風呂は次の構成です。
- 無料家族風呂「男爵の湯」:1組40分、無料、当日予約制
- 貸切露天風呂「観山の湯」:50分1組3,000円、事前予約可
- 入浴時間:大浴場・貸切風呂とも朝6:00〜チェックアウト時、14:00〜23:30
子連れにとって、無料の家族風呂があるかどうかは決定的です。大浴場のルールが読めない月齢でも、家族だけで入れる湯があれば温泉に入れます。しかも当日予約制なので、子どもの機嫌を見てから時間を決められます。
一方で、当日予約制ということは埋まる可能性もあるということです。確実に入りたいなら、事前予約ができる有料の「観山の湯」を押さえておくという選択肢もあります。3,000円を高いと見るか、家族全員が確実に温泉に入れる保険と見るかの判断です。
温泉そのものについては、公式サイトに毎日70トン以上の自家源泉を使用し、温度調節のため一部循環ろ過をしていると記載されています。江戸時代より子宝の湯として知られており、妊娠中も体調に合わせて利用できるとされています(妊娠初期・後期は避けるよう案内があります)。
③ 離乳食の用意はないが、持参分は温めてもらえる
公式サイトのよくある質問には、離乳食の用意はなく、持参したベビーフードは温められると記載されています。
これは、はっきりしていて助かる情報です。「離乳食あり」と書いてある宿でも、実際は月齢が合わなかったり量が足りなかったりします。用意がないと分かっていれば、最初から必要分を持っていけばよいだけです。温めに対応してもらえるなら、瓶詰めやパウチのベビーフードで十分回ります。
離乳食の持ち込みルールは宿によって大きく違います。箱根エリアの別の宿での扱いは、別記事で整理しています。

幼児の食事については、公式サイトによると小学生には大人より数品少ないお子様会席、小学生以下で食事込みの場合はハンバーグなどの1プレートが用意されるとされています。別途料金の場合は6,600円と3,300円の選択肢があると記載されています。
アレルギーについては、可能な範囲で対応するものの、ベジタリアン・グルテンフリー・ラテックス・大豆アレルギーは対応不可、調味料に含まれる分も対応不可とされています。さらに当日申告は受け付けず、14日前までの連絡が必要です。該当する場合は、予約と同時に伝えておく必要があります。
④ 子ども向けの備品がそろっている
公式サイトのよくある質問には、お子様向け備品として調乳ポット、ベビーシャンプー、おむつ(有料)、お子様用椅子が挙げられています。あわせて、公式サイトのファミリー向けページには「ベビーグッズの無料貸出」と、昼寝中の場合に「おひるね布団を客室にご用意も可能」との記載があります。
調乳ポットがあるのはミルクの時期には大きい。電気ケトルだけだと湯冷ましを作る手間がかかりますが、調乳ポットなら適温で保てます。おむつが有料でも館内で買えるなら、足りなくなったときの保険になります。
変わったところでは、DVDの貸出があります。公式サイトによると、アンパンマンやディズニー映画のDVDをフロントで貸し出しており、数に限りがあるとされています。客室にDVDプレーヤーが備え付けられているため、雨の日や夕食を待つ時間に使えます。
ベビーベッドについては、公式サイトによると大浴場と男爵風呂に設置されており、部屋への備え付けはないとされています。湯上がりの着替え用と考えるべきで、客室の寝床は布団を敷くか添い寝で組み立てることになります。
⑤ 食事は部屋食。時間も選べる
公式サイトのよくある質問によると、個人客は部屋食で、グループ・団体は人数に応じて別室の個室食になります。いずれの場合も他の客と相席にはならないとされています。
食事の時間は、夕食が17:30・18:00・18:30、朝食が7:30・8:00・8:30から選べると記載されています。子連れなら夕食は最も早い17:30が扱いやすいはずです。食べ終わってから風呂に入り、いつもの就寝時刻に近い時間で寝かせられます。
客室は、公式サイトによると露天風呂付特別室(竹や舞の間・山葵の間・観月の間)、禁煙和洋室(起雲の間)、特別室(男爵の間・紅梅の間)などがあります。紅梅の間は10畳+10畳+4.5畳+書院付で定員6名、男爵の間は15畳+5畳+書院付で定員7名と広く、三世代旅行向けに案内されています。
ひとつ注意したいのは客室の風呂です。公式サイトには、客室の風呂は沸かし湯で、露天風呂付客室3部屋のみ温泉と記載されています。「部屋の風呂で温泉に入れる」と考えるなら、部屋タイプの指定が必要です。
子連れで泊まるときの段取り
この宿は「部屋食+無料家族風呂+当日予約」という組み合わせなので、当日の動きに自由度があります。逆に言うと、段取りを決めておかないと家族風呂が埋まる可能性があります。チェックイン時に、その日の空き状況を必ず確認しておいてください。
おすすめの組み立ては、到着後すぐ家族風呂を押さえ、17:30の夕食までに入浴を済ませてしまう流れです。食後の入浴は子どもが眠くなって機嫌が悪くなりやすく、湯冷めのリスクもあります。朝は6:00から入れるので、翌朝にもう一度という選択もできます。
駅からの移動手段は先に決めておきましょう。公式サイトに送迎は基本的に行っていないと明記されており、徒歩なら約12〜13分、バスなら約5分です。荷物が多いなら、箱根湯本駅からタクシーを使うほうが確実です。駐車場は約20台で無料、事前申告が推奨されています。
ベビーフードを持参するなら、温めてもらえる前提で必要食数を数えておきます。売店の営業は7:00〜20:00とされているので、夜遅くの買い足しはできません。移動中に食べさせるぶんも含めて、家を出る前に数え直しておくと安心です。体調に不安があるときは無理をせず、気になる症状があれば小児科を受診してください。
予約前に確認しておきたいこと
- おむつが取れていない子が大浴場・家族風呂の浴槽に入れるか
- 「ベビーグッズの無料貸出」に具体的に何が含まれるか
- おひるね布団を事前に用意してもらえるか(当日の申し出で間に合うか)
- 部屋食のとき、子ども用の椅子を部屋に持ってきてもらえるか
- 幼児向け1プレートの内容(月齢によって食べられるか)
- ペット同伴の可否(確認したページには記載がありませんでした)
よくある質問
Q. 赤ちゃんの宿泊料はかかりますか?
公式サイトによると、0歳からの乳児は食事・寝具なしの施設使用料として3,300円がかかります。幼児は「子供用食事のみ8,800円〜」「寝具のみ6,600円」など、必要なものだけを選ぶ形になっています。
Q. 貸切風呂はありますか?
あります。公式サイトによると、無料家族風呂「男爵の湯」は1組40分の無料・当日予約制、貸切露天風呂「観山の湯」は50分1組3,000円で事前予約が可能です。入浴時間は大浴場・貸切風呂とも朝6:00〜チェックアウト時と14:00〜23:30とされています。
Q. 離乳食は用意してもらえますか?
用意はありません。ただし公式サイトによると、持参したベビーフードは温めてもらえるとされています。必要な食数は持参する前提で計画してください。
Q. 食事は部屋食ですか?
公式サイトによると、個人客は部屋食です。グループ・団体の場合は人数に応じて別室の個室食となり、いずれも他の客と相席にはならないとされています。夕食は17:30・18:00・18:30、朝食は7:30・8:00・8:30から選べます。
Q. ベビーベッドは客室で使えますか?
公式サイトによると、ベビーベッドは大浴場と男爵風呂に設置されており、部屋への備え付けはありません。客室の寝床は布団か添い寝で組み立てることになります。
Q. 子ども向けの備品には何がありますか?
公式サイトには調乳ポット、ベビーシャンプー、おむつ(有料)、お子様用椅子が挙げられています。またフロントでアンパンマンやディズニー映画のDVDを貸し出しており、数に限りがあるとされています。
Q. 駅からの送迎はありますか?
公式サイトによると、送迎は基本的に行っていません。箱根湯本駅から徒歩約12〜13分、車で約3分、バスなら約5分で「上塔ノ沢」下車です。駐車場は約20台で無料、事前申告が推奨されています。
Q. 客室のお風呂は温泉ですか?
公式サイトによると、客室の風呂は沸かし湯で、露天風呂付客室3部屋のみ温泉です。部屋で温泉に入りたい場合は、部屋タイプの指定が必要になります。
まとめ:部屋食と無料家族風呂で、赤ちゃん連れの負担を下げる宿
- 子ども料金は6段階。0歳でも施設使用料3,300円がかかる
- 無料家族風呂「男爵の湯」は40分・当日予約制。有料の貸切露天風呂は事前予約可
- 離乳食の用意はないが、持参したベビーフードは温めてもらえる
- 調乳ポット・ベビーシャンプー・お子様用椅子・DVD貸出あり
- ベビーベッドは浴場のみ。客室には備え付けがない
- 送迎はなく、箱根湯本駅から徒歩約12〜13分。移動手段は自分で用意する
この宿の設計は、赤ちゃん連れの負担がどこで生じるかをよく分かっている構成です。食事は部屋、風呂は家族で、時間は当日決める。この3つがそろっていると、子どもの機嫌に旅程を合わせられます。
一方で、0歳から施設使用料がかかること、客室にベビーベッドがないこと、駅からの送迎がないことは、事前に知らないと当日つまずく条件です。特に移動手段は、荷物の量によって快適さがはっきり変わります。
おむつが取れていない子の入浴可否だけは、公式サイトからは読み取れませんでした。無料の家族風呂があるとはいえ、浴槽に入れるかどうかは別のルールです。ここは予約時に確認しておいてください。
料金・設備は改定されることがあるため、予約前には必ず公式サイトと施設への直接確認をお願いします。
あわせて読みたい
同じ箱根で、おむつが取れていない子の入浴ルールを公式に明記している宿もあります。ルールの書き方を比べると、自分の子の月齢でどこまで入れるかの判断がつきやすくなります。

箱根湯本駅の近くで、赤ちゃん向けの貸出品を細かく公開している宿としては、ホテルおかだも比較対象になります。

参考文献
- 箱根湯本塔ノ沢温泉 鶴井の宿 紫雲荘 公式サイト
- 鶴井の宿 紫雲荘 公式サイト|よくある質問
- 鶴井の宿 紫雲荘 公式サイト|ご家族旅行
- 鶴井の宿 紫雲荘 公式サイト|特別室
- 鶴井の宿 紫雲荘 公式サイト|アクセス
※ 公式サイトの記載内容は2026年8月12日時点で確認したものです。
