大型リゾートホテルは、子連れにとって当たりはずれが大きい場所です。施設が多いぶん「あるはず」と思い込んで行ってみたら、赤ちゃんが使える設備は思ったほど多くなかった、ということが起きます。
ヒルトン小田原リゾート&スパは、公式サイトに赤ちゃん・お子様向けサービスの専用ページとFAQを用意している数少ないホテルです。ベビーベッドの対象月齢、プールに入れる年齢、キッズクラブの対象学年まで、数字で書かれています。予約前に判断できる材料が多いということです。
この記事では、その公開情報を子連れ視点で整理します。同時に、公式サイトを読んでも分からなかった項目もそのまま挙げます。施設の数が多いホテルほど、「書かれていないこと」を先に潰しておく価値があります。
なお、料金やスペックは改定されることがあります。予約前には必ず公式サイトでご確認ください。
この記事で分かること
- ベビーベッド・ベッドガード・ベビーバスなど、無料で借りられるものの一覧
- プール「バーデゾーン」に子どもが入れる条件(年齢とおむつ)
- キッズクラブの対象年齢と特典の中身
- 子どもの宿泊料金・レストラン料金がかかり始める年齢
- 公式に記載がなく、予約前に確認したほうがよい項目
まず前提:小田原の海側にある、棟が分かれた大型リゾート
公式サイトによると、住所は〒250-0024 神奈川県小田原市根府川583-1。小田原駅からタクシーで約20分の位置にあります。
このホテルを理解するうえで大事なのは、建物が1棟ではないことです。公式サイトには本館棟のほか、温泉大浴場のある「バーデ棟」、テニスやゴルフのある「スポーツ棟」といった表記が出てきます。子連れで動くとき、目的の施設がどの棟のどの階にあるかで移動距離が変わります。
| 施設 | 場所(公式表記) |
|---|---|
| 天然温泉大浴場 | バーデ棟3F |
| プール「バーデゾーン」 | バーデ棟1F |
| キッズルーム | 館内アクティビティ施設B1 |
| 授乳室 | 本館棟地下1階 |
| ヒルトンショップ(売店) | 本館棟1F |
授乳室が本館棟の地下1階、大浴場がバーデ棟の3階というように、赤ちゃん関連の施設と入浴施設が別の棟にあります。ベビーカーで移動するなら、動線を先に把握しておいたほうがラクです。
表示は選んだ日程・人数での滞在合計(最安)です(税込・各社の表示基準)。 楽天トラベルは1泊ずつの最安を合計しているため、1つのプランで通して予約した場合の金額とは異なることがあります。 子どもの料金は年齢帯(未就学児は食事・布団の要不要、小学生は学年)で大きく変わるため、 上で選んだ内訳をもとに計算しています。Agoda は区分ごとの代表年齢で計算した目安です。 実際の年齢や宿・プランの扱いによって金額が変わることがあるため、最終的な金額はリンク先でご確認ください。 料金と空室はリンク先の表示が最新です。
子連れ向けの貸出品:主要なものは無料
公式サイトのFAQには、子ども用・赤ちゃん用の貸出品を無料で貸し出すと記載されています。内容は次のとおりです。
- ベビーベッド
- ベッドガード
- ベビーバス
- 補助便座
- 踏み台
- ハイチェア
- 食器類
① ベビーベッドは「月齢11ヶ月まで」
ここは数字が明示されています。公式FAQによると、ベビーベッドは「月齢11ヶ月までのお子様用をご用意」とされ、事前申告が必要で数に制限があり、特定の客室では設置できないとされています。
つまり1歳を超えている場合、ベビーベッドは前提にできないということです。1歳前後で寝返りや立ち上がりが始まっている子なら、ベッドガードを借りて大人のベッドで寝かせるか、布団が使える和洋室を取るかの二択になります。
赤ちゃんの寝床の組み方は、旅先でも自宅でも考え方は同じです。ベビーベッドをいつまで使うか、サイズごとの違いは別記事にまとめています。

② 客室はベッド連結か、布団が敷ける和洋室か
公式サイトの子ども向けページでは、次の3タイプが子連れ向けとして紹介されています。
| 客室タイプ | 公式サイトの説明 |
|---|---|
| ヒルトン・スーペリア・ツインルーム | マットレスを連結して大きなベッドのように使える。コネクティングルームあり |
| 和洋室デラックス | 最大6名まで宿泊可。浴室・洗面・トイレが独立 |
| お布団利用可能な和洋室 | ふすまで仕切ることができる |
浴室・洗面・トイレが独立しているというのは、子連れでは想像以上に効きます。洗い場で子どもの体を洗ってから湯船に入れる、という手順が部屋の中で完結するからです。大浴場に行けない月齢のときほど、この差が出ます。
なお、追加ベッドは公式サイトの表記で1泊4,211円です。添い寝で足りるかどうかで費用が変わるので、人数の組み方は先に決めておくとよいでしょう。
③ キッズアメニティと、用意されていないもの
- 子ども用歯ブラシ
- スリッパ(20cm程度)
- ハンドタオル/ミニタオル
- 子ども用浴衣(110cm・130cm)
一方でFAQには「お子様用のシャンプーのご用意はございません」と明記されています。肌が敏感な子や、シャンプーを変えると嫌がる子がいる家庭は、使い慣れたものを持参する前提で荷物を組んでください。
また、妊娠中の方向けに抱き枕を用意しているという記載もあります。
プール「バーデゾーン」:1歳以上・水遊び用おむつ着用
子連れでこのホテルを選ぶ最大の理由になりやすいのがプールです。公式サイトによると、バーデ棟1Fのバーデゾーンには「屋内外に10種類の各種プール」があり、25mプールと屋内外のレジャープールを備えています。
子どもの利用条件についても、公式の子ども向けページに記載があります。「1歳以上対応(水遊び用おむつ着用)」とされており、おむつが取れていなくても、水遊び用おむつを履けば入れるという読み方になります。
ここは正直に書いておきたい点です。「1歳以上」という条件があるということは、0歳の赤ちゃんは対象外ということでもあります。0歳児を連れてプール目当てで行くと、その部分は使えません。
また、営業期間・営業時間・利用料金・浮き輪の可否については公式サイトから読み取れませんでした。屋外プールは季節営業である可能性が高いため、夏以外に行くなら稼働状況を必ず確認してください。
キッズクラブ:4歳から小学校卒業まで
公式サイトによると、ヒルトン小田原キッズクラブは4歳から小学校卒業までの子どもが入会できる仕組みです。特典として次のものが挙げられています。
- バドミントンなど館内アクティビティの利用料金割引
- プールでのキャップなどの無料レンタル
- 誕生日にオリジナルデザートプレートと記念写真のサービス
- ビュッフェランチまたはディナーへの無料招待
赤ちゃん連れの家庭にとっては、いますぐ使える仕組みではありません。上の子が4歳以上、下の子が0歳といった構成なら効いてくる、という位置づけです。入会条件や年会費については公式サイトから読み取れなかったため、あてにする場合は事前に確認してください。
キッズルームは館内アクティビティ施設のB1にあり、公式の子ども向けページでは無料・7:00〜22:00と記載されています。朝7時から使えるのは、早起きの子がいる家庭にはありがたい時間設定です。
子どもの料金:小学生から大人と同額
公式FAQには、宿泊とレストランで別々の基準が書かれています。
| 場面 | 公式サイトの記載 |
|---|---|
| 宿泊 | 小学生から大人と同料金。小学生未満で添い寝は無料 |
| レストラン(ビュッフェ) | 原則として小学生に子ども料金を適用。6歳以下の未就学児は大人同伴で無料(特別プロモーション期間を除く) |
| 追加ベッド | 1泊4,211円 |
注意したいのは、小学1年生になった瞬間に宿泊料金が大人と同額になる点です。未就学児のうちは添い寝で無料、小学生から満額という段差になっているため、兄弟の学年構成によって総額が大きく動きます。
レストランについては、6歳以下の未就学児がビュッフェで無料というのはかなり踏み込んだ設定です。ただし「特別プロモーション期間は除外」と明記されているので、繁忙期の予約では条件を読み直してください。
食事のときの子ども向け備品については、FAQに「お子様向けの食器、お食事エプロンをご用意」と記載があります。レストランにはキッズコーナーとお子様用メニューがあるとされています。
大浴場:おむつの子も「洗い場まで」は一緒に行ける
このホテルには天然温泉の大浴場(バーデ棟3F)があり、サウナ、岩盤浴「石のなごみ」、スパ「静凪〜SEINA〜」も併設されています。
おむつが取れていない子の扱いについては、公式の子ども向けページに手がかりがあります。ベビーバスとバスチェアの説明に、こう書かれています。
ベビーバスとバスチェアは大浴場で貸出しております。まだ歩けないお子様、オムツが取れていないお子様もご一緒に洗い場までお越しいただけます。
つまり、おむつが取れていない子を大浴場の洗い場まで連れて行くことは公式に認められています。ベビーバスを借りて洗い場で体を洗えるということです。多くの温泉宿が「おむつの子は浴室に入れない」としているなかで、これはかなり踏み込んだ運用です。
ただし、書かれているのは「洗い場まで」であって「湯船に入れる」ではありません。浴槽に浸かってよいかどうかまでは明記されていないので、そこは予約時に確認してください。泉質・大浴場の営業時間・露天風呂の有無も公式サイトからは読み取れていません。
ベビーバスは客室でも借りられると記載されています。いずれも数に限りがあるため、事前の予約か到着時の申し出が必要です。
一方でFAQには「貸切風呂のご用意はございません」とはっきり書かれています。家族だけで湯に浸かりたいなら、客室の浴室を使うことになります。浴室・洗面・トイレが独立した和洋室デラックスが選択肢になるのはこのためです。
赤ちゃん連れの入浴をどう組むかは、宿によって方針が正反対になります。同じ神奈川の温泉地で、年齢による入浴ルールを公式に明示している例と比べると判断しやすくなります。

予約前に確認しておきたいのは、次の項目です。
- おむつが取れていない子が、洗い場だけでなく浴槽にも入れるか
- 離乳食の提供・持ち込み・温めの可否(公式に記載なし)
- プールの営業期間・営業時間・料金・浮き輪の可否
- ベビーベッドを設置できない客室タイプはどれか
- キッズクラブの入会条件と費用
館内で赤ちゃん連れが助かるもの
公式の子ども向けページには、貸出品以外にも赤ちゃん連れ向けの設備が挙げられています。大型リゾートの強みが出る部分です。
| 設備 | 公式サイトの記載 |
|---|---|
| おむつ交換台 | 本館棟1階に2か所。ベビーカーごと入れる多目的トイレもある(FAQではレストラン フローラ横、ヒルトンショップ横、2F宴会場「竹」横のお手洗いと案内) |
| 授乳室 | 本館棟地下1階 |
| ヒルトンショップ | おむつ、おしりふき、おもちゃ、絵本などを販売 |
| 託児ルーム | 保育士がつき、お絵描き・絵本・体操などのアクティビティ。※特定期間のみオープン |
| キッズチェックイン | 子どももフロントでチェックイン体験ができ、撮った写真をチェックアウト時にもらえる |
売店でおむつとおしりふきを売っているのは、地味ですが効きます。旅行中におむつが足りなくなるのは珍しいことではなく、根府川という立地でコンビニを探しに出るのは現実的ではないからです。
体を動かせる場所も館内にあります。公式ページに挙げられているのは、バドミントンや卓球ができる「ヒルトン・アリーナ」、天然芝18ホールのパターゴルフ(子ども用クラブあり)、天然芝の多目的広場、ボウリング10レーン・カラオケ5室・ゲームコーナーです。雨の日にプールへ行けない事態にはなりにくい構成です。
アクセス:無料シャトルバスは「根府川駅」が基本
公式サイトのアクセスページによると、送迎シャトルバスは無料ですが、発着駅によって運行日が違います。
| 発着 | 運行 |
|---|---|
| 根府川駅 | 毎日運行 |
| 小田原駅 | 月曜日〜金曜日(祝日・特定期間を除く) |
根府川駅は、東海道本線で小田原駅から約7分の位置です。土日祝に電車で向かう場合、小田原駅からの直通シャトルが動いていない可能性があるということになります。根府川駅で乗り継ぐか、タクシー(小田原駅から約20分)を使うかの判断が要ります。
ベビーカーと荷物を抱えて土日に電車移動するなら、この乗り継ぎが1回増えるかどうかは無視できない差です。運行本数は公式サイトに記載がないため、時刻は事前に確認してください。
車の場合、公式サイトは東名高速道路の厚木ICから小田原厚木道路経由で西湘バイパス石橋ICで降り、「根府川」交差点から県道740号線を約500m進むと進入路がある、と案内しています。駐車場は326台分です。
よくある質問
Q. ベビーベッドは借りられますか?
A. 借りられます。ただし公式FAQでは「月齢11ヶ月までのお子様用をご用意」とされており、事前申告が必要で数に制限があります。設置できない客室タイプもあるとされています。
Q. 子どもの宿泊料金は何歳からかかりますか?
A. 公式FAQによると、小学生から大人と同料金です。小学生未満で添い寝の場合は無料とされています。追加ベッドは1泊4,211円です。
Q. プールに赤ちゃんは入れますか?
A. 公式サイトの子ども向けページでは、プール「バーデゾーン」は1歳以上が対象で、水遊び用おむつの着用が条件とされています。0歳は対象外という読み方になります。
Q. おむつが取れていない子でも温泉大浴場に入れますか?
A. 公式の子ども向けページに「まだ歩けないお子様、オムツが取れていないお子様もご一緒に洗い場までお越しいただけます」と記載があり、大浴場ではベビーバスとバスチェアを貸し出しています。ただし浴槽に入れるかどうかまでは明記されていないため、そこは予約時に確認してください。
Q. 貸切風呂はありますか?
A. 公式FAQに「貸切風呂のご用意はございません」と明記されています。家族だけで入浴したい場合は、客室の浴室を使うことになります。
Q. 離乳食は用意してもらえますか?
A. 公式サイトに記載が見当たりません。持ち込みや温めの可否も同様です。離乳食が必要な月齢で泊まるなら、予約時に直接確認してください。
Q. 授乳室やおむつ替えの場所はありますか?
A. 授乳室は本館棟地下1階にあります。おむつ交換スペースは公式FAQによると3か所で、本館1Fのレストラン横、ヒルトンショップ横、2F宴会場横とされています。
Q. キッズクラブは何歳から入れますか?
A. 公式サイトによると4歳から小学校卒業までが対象です。アクティビティ料金の割引、プールのキャップ無料レンタル、誕生日のデザートプレートと記念写真、ビュッフェの無料招待などの特典があるとされています。
まとめ:数字で書かれている宿は、判断がしやすい
- ベビーベッドは月齢11ヶ月まで。1歳を超えたらベッドガードか布団で組む
- プールは1歳以上・水遊び用おむつ着用。0歳は対象外
- キッズクラブは4歳から小学校卒業まで
- 宿泊は小学生から大人と同額。未就学児の添い寝は無料
- 貸切風呂はない。温泉大浴場のおむつルールは公式に記載がない
- 土日祝は小田原駅からの直通シャトルが動かない可能性がある
ヒルトン小田原リゾート&スパは、子連れ向けの情報を数字で出しているぶん、行く前に計算ができるホテルです。「1歳以上」「月齢11ヶ月まで」「4歳から」という区切りがはっきりしているので、子どもの月齢を当てはめれば、何が使えて何が使えないかが読めます。
逆に言えば、区切りに合っていない月齢だと使えない設備が出てきます。0歳児だけを連れて行く場合、プールもキッズクラブも対象外で、温泉のルールも不明なまま、という状態になり得ます。その月齢なら、貸切風呂のある宿や客室風呂付きの宿のほうが合う可能性があります。
施設の多さは、使える条件を満たしていて初めて価値になります。公式サイトが数字を出してくれているのだから、予約前にその数字と自分の子どもの月齢を突き合わせておくのが確実です。
料金・設備は改定されることがあるため、予約前には必ず公式サイトと施設への直接確認をお願いします。
プールの年齢制限や浮き輪の扱いは宿ごとに違います。沖縄のザ・ムーンビーチは、ベビーベッドは無料で借りられる一方、浮き輪は大人用しか用意がありません。

参考文献
- ヒルトン小田原リゾート&スパ 公式サイト
- ヒルトン小田原リゾート&スパ 公式サイト|赤ちゃん・お子様向けサービス・施設
- ヒルトン小田原リゾート&スパ 公式サイト|よくある質問(赤ちゃん&お子様向けサービス)
- ヒルトン小田原リゾート&スパ 公式サイト|施設&サービス
- ヒルトン小田原リゾート&スパ 公式サイト|プール・スポーツ
- ヒルトン小田原リゾート&スパ 公式サイト|アクセス
※ 公式サイトの記載内容は2026年8月9日時点で確認したものです。
