「有名な温泉宿だから、たぶん間違いない」——そう思って予約した宿が、期待していたものと違った。そういう経験は誰にでもあると思います。
登別グランドホテルは、昭和13年創業という北海道屈指の歴史を持つ温泉宿です。昭和天皇・皇后両陛下が2度、上皇陛下も2度ご宿泊されているという、公式サイトに記録が残る格式のある宿。近年はプロサウナーの「ととのえ親方」こと松尾大氏が監修した「鬼サウナ」でも知られています。
我々夫婦も「高級な宿らしい」と聞いて、かなり楽しみにして向かいました。せっかくだからと1泊9万円ほどのスイートルームまで予約しています。
結論から書きます。我々夫婦の満足度は、正直かなり低く終わりました。宿の設備そのものが悪いわけではありません。ただ「高いお金を払った分だけ良い体験ができたか」と聞かれると、素直にうなずけませんでした。
この記事では、何にがっかりしたのかを具体的に書きます。同時に、それがこの宿の構造的な特徴から来ていることも、公式サイトの情報をもとに整理しました。読んでいただければ、自分に合う宿かどうかは判断できるはずです。
※料金・営業時間・サービス内容は変更されることがあります。予約前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
この記事で分かること
- スイートルームに泊まって感じた「料金差に見合わなかった」という実感
- 名物の鬼サウナと大浴場が、なぜゆっくり入れなかったのか(公式の日帰り入浴の受付体制から検証)
- 混雑を避けるなら何時を狙えばいいか
- 登別温泉エリアで食事に苦労した話
- 我々夫婦の評価は5点満点中2.5点。その内訳
登別グランドホテルの基本情報
| 項目 | 内容(公式サイト掲載・2026年7月時点) |
|---|---|
| 施設名 | 登別グランドホテル |
| 所在地 | 北海道登別市登別温泉町154 |
| 創業 | 昭和13年 |
| 温泉 | 北海道で最も豊富とされる3つの泉質。ドーム型のローマ風大浴場、庭園露天風呂(檜風呂・岩風呂) |
| サウナ | 鬼サウナ/清流サウナ/熊サウナ。鬼サウナは2022年9月に庭園露天風呂のリニューアルで誕生し、TTNEの松尾大氏が監修 |
| 客室タイプ | 洋室/和室/南館コンフォートツイン/エグゼクティブフロア/露天風呂付客室/特別室/貴賓室 |
| 家族風呂 | 食塩泉(源泉かけ流し)。50分4,400円(税込)・4名まで・要予約 |
| 日帰り入浴 | あり(後述) |
表示は選んだ日程・人数での滞在合計(最安)です(税込・各社の表示基準)。 楽天トラベルは1泊ずつの最安を合計しているため、1つのプランで通して予約した場合の金額とは異なることがあります。 子どもの料金は年齢帯(未就学児は食事・布団の要不要、小学生は学年)で大きく変わるため、 上で選んだ内訳をもとに計算しています。Agoda は区分ごとの代表年齢で計算した目安です。 実際の年齢や宿・プランの扱いによって金額が変わることがあるため、最終的な金額はリンク先でご確認ください。 料金と空室はリンク先の表示が最新です。
昭和天皇が2度泊まった宿|登別グランドホテルの歴史
我々夫婦がこの宿を「高級な宿だ」と思い込んでいたのには理由があります。登別グランドホテルは、皇室の方々が繰り返し宿泊してきた宿なのです。公式サイトの沿革に、はっきり記録が残っています。
| 年 | 出来事 |
|---|---|
| 1937年(昭和12年) | 株式会社登別グランドホテル設立登記 |
| 1938年(昭和13年) | 竣工披露開業式。客室70室(和56・洋14)、収容人員200名で営業開始 |
| 1945年(昭和20年) | 本道進駐の米軍に宿舎として接収される |
| 1952年(昭和27年) | 接収解除、営業再開 |
| 1954年(昭和29年) | 昭和天皇・皇后両陛下ご宿泊 |
| 1958年(昭和33年) | 皇太子殿下(現・上皇陛下)ご宿泊 |
| 1961年(昭和36年) | 昭和天皇・皇后両陛下 再びご宿泊 |
| 1981年(昭和56年) | 本館を解体。ただし大浴場のローマ風円形浴槽と女性浴場は残す |
| 2008年(平成20年) | G8北海道洞爺湖サミット開催時、アメリカ大使館の公館となる |
| 2011年(平成23年) | 天皇陛下(現・上皇陛下)ご宿泊 |
| 2014年(平成26年) | 7階洋館のエグゼクティブフロアをリニューアル |
| 2022年(令和4年) | 庭園露天風呂をリニューアルし「鬼サウナ」新設 |
| 2023年(令和5年) | 大浴場のサウナを「清流サウナ」「熊サウナ」に改修、「巨大樽水風呂」新設 |
皇室のご宿泊は、記録されているだけで4回。昭和天皇・皇后両陛下が2度、上皇陛下は皇太子時代と天皇在位中の2度です。さらに2008年の北海道洞爺湖サミットでは、アメリカ大使館の公館として使われています。
もう一つ注目したいのが1981年の本館解体です。建物を壊すにあたって、ローマ風の円形浴槽だけは残されました。いま入れるドーム型のローマ風大浴場は、昭和13年の創業当時のスタイルを引き継いだものだと公式サイトは説明しています。
この経歴を知って予約すれば、「格式のある老舗宿でゆっくり過ごせる」と期待するのは自然なことだと思います。我々夫婦がスイートルームを選んだのも、その延長線上でした。
ただ結論から言えば、この期待の置き方が、現在のこの宿のあり方とは噛み合っていませんでした。その理由は、次の章で説明する温泉の運営体制にあります。
登別温泉という土地|1日1万トンが湧く「温泉のデパート」
宿の話に入る前に、登別温泉というエリアについて押さえておくと、後の話が分かりやすくなります。
登別温泉はJR登別駅から北へ約8km、標高200mほどの場所にあります。温泉街の奥には最大の泉源地である地獄谷が噴煙を上げていて、泉源の温度は45〜90℃。1日1万トンもの温泉が自然湧出し、温泉街のホテルや旅館に給湯されています。
特徴的なのは多種類の温泉が湧き出ていることで、そこから「温泉のデパート」とも呼ばれます。世界的にも珍しく、古くから多くの学者が研究に訪れてきたと、登別市・登別観光協会の資料は説明しています。
歴史も古く、1845年(弘化2年)には探検家の松浦武四郎が訪れています。1858年(安政5年)に硫黄採取のための道が開かれ、滝本金蔵が湯守となったのが登別温泉の始まりとされ、明治38年に日露戦争の傷病兵の保養地に指定されたことで「名湯」として全国に知られるようになりました。
つまり登別温泉は、もともと「湯そのものを目当てに人が集まる場所」です。宿泊するかどうかにかかわらず、温泉に入りに来る人が多い土地柄なのです。ここが、我々夫婦が直面した問題の背景になっています。
期待外れ①:部屋は良かったが、スイートならではの「待遇」が一切なかった

せっかくの旅行なので、我々夫婦が選んだのは展望風呂付きスイートルームです。公式サイトではエグゼクティブフロアとして案内されていて、全2部屋という位置づけになっています。照明付きのドレッサー、ウォークインクローゼット、洗面台2台、円形の展望風呂といった設備が案内されています。
料金は1泊9万円ほどだったと記憶しています(正確な額ではなく、あくまで体感の目安です。時期やプランで大きく変わります)。夫婦2名なので、1人あたり4万円台後半という計算になります。
先に書いておくと、部屋そのものは良かったです。とくに部屋の内風呂(展望風呂)は満足できるもので、ここに不満はありません。
引っかかったのは部屋の中身ではなく、部屋の外——つまりサービス面が、通常の宿泊とまったく変わらなかったことです。
高級ホテルのスイートやエグゼクティブフロアというと、専用ラウンジが使える、チェックイン・チェックアウトが別枠になる、ウェルカムドリンクが出るといった「部屋以外の特典」が付くことが多いと思います。我々夫婦が期待していたのも、そこでした。
しかし実際には、そうした優遇は一切ありませんでした。部屋のグレードが上がっただけで、滞在中の過ごし方は他の宿泊客と何ひとつ変わりません。部屋が良かっただけに、「この金額を払ったのは、この部屋のためだけだったのか」という気持ちが残りました。
期待外れ②:名物の鬼サウナも大浴場も、ゆっくり入れなかった
この宿を選んだ最大の理由は、正直に言えば鬼サウナでした。プロサウナーが監修した本格的なサウナが、歴史ある温泉宿にある。期待しないほうが無理です。
まず、設備そのものは間違いなく本格的です
誤解のないように書いておくと、この宿の風呂とサウナは、設備としては本当に良いものです。公式サイトの情報を整理すると、その充実ぶりが分かります。
| 施設 | 内容(公式サイト掲載) |
|---|---|
| 大浴場 | 開放的なドーム型ローマ風大浴場。泉質は食塩泉・鉄泉・硫黄泉の3種類。給湯方式は常時源泉注入の循環ろ過(加水・加温) |
| 庭園露天風呂 | 滝を眺めながら入れる檜風呂と岩風呂 |
| 鬼サウナ | TTNEの「ととのえ親方」こと松尾大氏が監修。温度110度・オートロウリュ(毎時30分に1度)・収容14名。サウナ室の外観は地獄谷の崖のような岩肌 |
| 清流サウナ | 80度・セルフロウリュ。登別北東部の山麓を水源とする「朝日沢の沢水」を使用。道産ヴィヒタでのセルフウィスキングができる、国内では珍しいサウナ |
| 熊サウナ | 大浴場の内風呂内にあるサウナ(2023年に改修) |
| 巨大樽水風呂 | 高さ・直径170cm。沢水16度で道内でも有数の深さ。4〜11月の季節限定、12歳以下は利用不可 |
| 檜水風呂 | 北海道では珍しい檜の水風呂。沢水16度 |
| 羽釜風呂 | 青鬼・赤鬼をイメージした2色の羽釜。青が水風呂、赤が43〜44度の温水で温冷交代浴ができる |
サウナが3種類、水風呂が3種類。しかも鬼サウナは110度のオートロウリュ、清流サウナはヴィヒタでウィスキングまでできる。サウナ好きが期待するのは当然の内容です。
なお2026年7月時点で、公式サイトには「樽水風呂は故障のためしばらく利用できません」という案内が出ています。目当てにしている方は、予約前に復旧状況を確認してください。
ところが、ゆっくり入ることができませんでした
ところが実際に行ってみると、宿泊客以外のお客さんが非常に多く、ゆっくりサウナに入ることができませんでした。サウナだけではありません。大浴場もずっと混んでいて、落ち着いてお湯に浸かることもできないまま終わってしまいました。
「たまたま混んでいた日だったのでは」とも考えたのですが、公式サイトを見ると、これはこの宿の運営方針としてそうなっていることが分かります。
日帰り入浴の受付が、朝と昼の2部制で組まれている
| 区分 | 受付時間 |
|---|---|
| 昼からの営業 | 12:30〜20:00(月・木は14:30から受付/入場受付は19:00まで) |
| 朝からの営業 | 7:00〜10:00(入場受付は9:00まで) |
| 入浴料金 | 大人(中学生以上)2,000円/子供(2歳〜小学生)1,000円 |
つまり日中のほとんどの時間帯、外からのお客さんが入ってくる設計になっています。年末年始は受付をしておらず、駐車場が満車の場合は断ることもある、と案内されていることからも、日帰り利用がかなりの規模であることがうかがえます。
登別温泉は日帰りで温泉とサウナを楽しみに来る人が多いエリアですし、宿としてはまったく正当な運営です。ただ「宿泊者としてゆっくり過ごす」ことを期待して行くと、そこにギャップが生まれます。ここを知らずに予約すると、我々夫婦と同じ思いをすることになります。
宿泊者だけの時間は「20時〜24時」と「朝6時〜7時」
ここまでの情報を突き合わせると、宿泊者だけで風呂とサウナを使える時間帯が、正確に割り出せます。
| 日帰り入浴の受付 | サウナ・水風呂の営業 | |
|---|---|---|
| 朝 | 7:00〜10:00(受付は9:00まで) | 翌朝6:00〜10:00 |
| 昼〜夜 | 12:30〜20:00(月・木は14:30から/受付は19:00まで) | 12:30〜24:00(月・木は14:30から) |
この2つを重ねると、日帰りのお客さんがいない時間帯は次の2つだけだと分かります。
- 夜20:00〜24:00 — 日帰り入浴は20時で終了。サウナは24時まで営業しているので、ここが最大のチャンスです
- 朝6:00〜7:00 — サウナは朝6時から。日帰り受付は7時からなので、この1時間だけは宿泊者だけの時間です
逆に言えば、チェックイン直後から夜20時までは、ずっと外からのお客さんと一緒ということになります。夕食前にひと風呂、という一般的な温泉宿の過ごし方をすると、まさに混雑のピークにぶつかります。我々夫婦が失敗したのは、まさにここでした。
もう一点。鬼サウナは日替わりで男女が入れ替わり、奇数日が女性・偶数日が男性と案内されています。目当てのサウナに入れるかどうかは宿泊日で決まるので、予約前に確認しておいたほうがいいです。
この宿の風呂を楽しみたいなら、「夜20時以降に行く」と決めて予定を組む。これに尽きると思います。設備は本物なので、時間さえ合えば評価はまったく変わったはずです。
期待外れ③:食事の選択肢が想像以上に少ない
我々夫婦は今回、ホテルでの食事を取っていません。外で食べるつもりで予約したのですが、これが思った以上に大変でした。
登別温泉の周辺には飲食店がそれほど多くありません。そして「これを食べに来た」と言えるような名物があるわけでもなさそうでした。結果として、食事のたびにどこへ行くか悩むことになり、旅行の中でここが一番苦労した部分だったかもしれません。
しかも当日、移動の疲れが出て「やっぱり宿で食べたい」となったのですが、夕食はすでに枠が埋まっていて追加できませんでした。これは直前に頼んだ我々夫婦の段取りの問題で、宿に落ち度があった話ではありません。ただ当日になってから追加するのは難しいという事実は、同じ失敗をしないために書いておきます。
宿には夕食バイキング・朝食バイキング・お膳や別注料理が用意されています。この立地で食事なしのプランを取るなら、外食の当てを先に決めておくこと。決めきれないなら最初から食事付きにしておくこと。これが我々夫婦の反省点です。
当サイトの評価(5点満点)
こずれたび編集部では、実際に宿泊した宿をすべて同じ5項目・5点満点で採点しています。宿ごとに基準がぶれないよう、子連れ/犬連れ/風呂サウナ/食事/コスパの5項目で統一しました。総合点は該当する項目の平均です。当てはまらない項目は「該当なし」と表記し、総合点の計算から除いています。
風呂・サウナが3点なのは、設備そのものは間違いなく良いものだったからです。鬼サウナも大浴場も、空いていれば評価は変わっていたと思います。点数を押し下げたのは混雑であって、施設の質ではありません。
一方でコスパは2点です。1泊9万円ほどを払って、返ってきたのは「良い部屋」だけでした。部屋のグレードを上げてもサービス面の優遇は一切なく、名物の鬼サウナも大浴場も混雑で満足に使えず、食事は外で苦労した。金額と体験が釣り合わなかった、というのが率直な感想です。
子連れ・犬連れ設備チェック
子連れ・犬連れで宿を決めるときに、毎回問い合わせることになる項目をまとめました。数字と可否は公式サイトの記載にもとづいています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ベビーベッド | 公式サイトに記載なし(要問い合わせ) |
| 添い寝・子ども料金 | 宿泊の子ども料金は公式サイトに記載なし。日帰り入浴は2歳〜小学生が1,000円 |
| 離乳食 | 公式サイトに記載なし(要問い合わせ) |
| ベビー用品の貸出 | 大浴場で子ども用シャンプー・ボディーソープ・シャンプーハット・ベビーバスの貸し出しあり(大浴場入口に用意、順次貸し出し) |
| お風呂の子ども利用 | 子ども向けの貸出品が用意されており、乳幼児連れの入浴も想定されている。なお入浴着を着用したままの入浴も歓迎と案内あり |
| キッズスペース | 公式サイトに記載なし(要問い合わせ) |
| 犬の同伴 | 公式サイトに記載なし(要問い合わせ) |
※2026年7月26日に登別グランドホテル公式サイト(温泉ページ)で確認した内容です。設備・料金は変更される場合がありますので、予約前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
我々夫婦は夫婦2人での宿泊だったため、子連れ・犬連れの評価は付けていません。ただ大浴場のベビーグッズ貸し出しは、公式サイトにはっきり書かれている数少ない子連れ向けサービスなので、赤ちゃん連れの方は覚えておくと役に立つと思います。
こんな人におすすめ/おすすめしない
おすすめできる人
- 鬼サウナと温泉に入ること自体が目的で、混雑は許容できる人 — 設備の質は本物です
- 夜20時以降に風呂へ行ける人 — 日帰り客が引けた時間なら、印象はかなり変わるはずです
- 食事付きプランを取る人 — 周辺の飲食店は多くありません
- 歴史のある温泉宿の雰囲気を味わいたい人 — 昭和13年創業、ドーム型のローマ風大浴場は独特です
おすすめしにくい人
- 部屋以外の「待遇」に期待する人 — 部屋の質は上がりますが、ラウンジなどサービス面の優遇は一切ありません
- 貸切に近い静けさを求める人 — 日中はほぼ日帰り客と一緒になります
- 食べ歩きを楽しみにしている人 — 登別温泉エリアで外食の選択肢を探すのは骨が折れます
予約前に確認しておきたいこと
- 宿泊日が奇数日か偶数日か — 鬼サウナは奇数日が女性、偶数日が男性です
- 食事付きプランにするか — 素泊まりにするなら、周辺の飲食店の営業時間を先に調べておくこと。夕食は当日になってからでは追加できないことがあるので、迷うなら予約の段階で付けておくほうが安全です
- 部屋のグレードを上げる目的 — 設備の広さが目的なら価値がありますが、サービスの上乗せを期待すると肩透かしになります
- 家族風呂の予約 — 50分4,400円(税込)・4名まで・要予約。大浴場の混雑を避けたいなら選択肢になります
よくある質問
Q. 日帰り入浴はやっていますか?
A. はい。公式サイトによると、昼は12:30〜20:00(月・木は14:30から受付、入場受付は19:00まで)、朝は7:00〜10:00(入場受付は9:00まで)です。料金は大人(中学生以上)2,000円、子供(2歳〜小学生)1,000円。年末年始は利用できず、駐車場が満車の際は断られる場合もあると案内されています。
Q. 鬼サウナは誰でも入れますか?
A. 日替わりで男女の入れ替えがあり、奇数日が女性、偶数日が男性と案内されています。宿泊日によって入れるかどうかが決まるので、事前に確認しておくことをおすすめします。
Q. 混雑を避けるには何時に行けばいいですか?
A. 日帰り入浴の受付時間とサウナの営業時間を突き合わせると、宿泊者だけになるのは「夜20:00〜24:00」と「朝6:00〜7:00」の2つです。日帰り受付は20時で終わり、サウナは24時まで営業しています。朝はサウナが6時から、日帰り受付は7時からなので、その1時間が狙い目です。なお10:00〜12:30も日帰り客はいませんが、サウナ自体が営業していない時間帯なので注意してください。
Q. スイートルームに泊まる価値はありますか?
A. 我々夫婦が泊まったときは1泊9万円ほどでした。部屋そのもの、とくに展望風呂は良かったので、設備に価値を感じるなら選ぶ意味はあります。ただし専用ラウンジのようなサービス面の優遇は一切ありませんでした。「スイートだから特別な扱いを受けられる」という期待で選ぶと、確実に肩透かしになります。
Q. 子ども連れでも大丈夫ですか?
A. 大浴場で子ども用シャンプー・ボディーソープ・シャンプーハット・ベビーバスの貸し出しがあると公式サイトに案内されています。ただしベビーベッドや離乳食などの記載は見当たらないため、必要なものは事前に問い合わせておくと安心です。
Q. サウナや水風呂は何種類ありますか?
A. 公式サイトによると、サウナは鬼サウナ(110度・オートロウリュ・収容14名)、清流サウナ(80度・セルフロウリュ・ヴィヒタでのセルフウィスキング可)、熊サウナの3種類。水風呂は巨大樽水風呂(沢水16度・4〜11月の季節限定・12歳以下不可)、檜水風呂(沢水16度)、羽釜風呂(青が水風呂・赤が43〜44度の温水)が案内されています。なお2026年7月時点で、樽水風呂は故障のため利用できないという掲示が出ています。
Q. サウナは何時まで入れますか?
A. 鬼サウナ・清流サウナ・巨大樽水風呂はいずれも12:30〜24:00(月・木は14:30から)と翌朝6:00〜10:00と案内されています。日帰り入浴の受付が20時までなので、20時から24時までと、朝6時から7時までが宿泊者だけの時間帯になります。
Q. 皇室の方が泊まったことがあるというのは本当ですか?
A. 公式サイトの沿革に記録があります。1954年と1961年に昭和天皇・皇后両陛下、1958年に皇太子殿下(現・上皇陛下)、2011年に天皇陛下(現・上皇陛下)がご宿泊されたと記載されています。また2008年のG8北海道洞爺湖サミットでは、アメリカ大使館の公館として使われました。
Q. 泉質は何ですか?
A. 公式サイトでは大浴場の泉質を食塩泉・鉄泉・硫黄泉と案内しています。給湯方式は常時源泉注入の循環ろ過(加水・加温)です。登別温泉全体としては多種類の湯が湧くことから「温泉のデパート」とも呼ばれています。
Q. 夕食は当日でも追加できますか?
A. 我々夫婦が泊まったときは、当日になってから夕食を追加しようとしたところすでに枠が埋まっていて追加できませんでした。直前に頼んだこちらの問題ではありますが、当日の追加は期待しないほうが安全です。食べるかどうか迷っているなら、予約の段階で食事付きにしておくことをおすすめします。
Q. 周辺に食事できる場所はありますか?
A. 我々夫婦は素泊まりで行き、食事の場所を探すのにかなり苦労しました。登別温泉エリアの飲食店は多くありません。宿には夕食・朝食のバイキングやお膳が用意されているので、食事付きのプランを選んでおくほうが無難です。
まとめ|設備は本物。でも「宿泊者としての特別感」は薄い
- 良い点:鬼サウナと3つの泉質、昭和13年創業のドーム型ローマ風大浴場という設備の質/展望風呂付きスイートルームの部屋そのもの/大浴場のベビーグッズ貸し出し
- 残念な点:日帰り客が多く風呂もサウナもゆっくり入れない/スイートルームでもラウンジ等の優遇が一切ない/周辺の飲食店が少ない
- 採点:総合2.5点(5点満点)。風呂・サウナ3点、コスパ2点
- 結論:温泉とサウナの設備を目的に、混雑を承知で行くならあり
この宿の評価は、「日帰り入浴も積極的に受け入れている温泉施設」という性格を、どこまで受け入れられるかでほぼ決まると思います。設備そのものは歴史も質もあり、鬼サウナの造りにもこだわりを感じました。
皇室の方々が繰り返し訪れ、サミット時にはアメリカ大使館の公館にもなった宿です。その経歴を知って予約すると、「特別な滞在」を思い描いてしまう。けれど現在のこの宿は、1日1万トンの湯が湧く登別温泉という土地で、宿泊客にも日帰り客にも広く湯を開く温泉施設として動いています。その事実を先に知っているかどうかで、同じ滞在の満足度はまったく変わるはずです。
ただ我々夫婦は「高級な宿でゆっくり過ごす」ことを期待して、スイートルームまで取って行きました。その期待の置き方が、この宿とは噛み合っていなかったというのが正直なところです。
次に登別へ行くとしたら、部屋のグレードにお金を使うのではなく、食事付きのプランにして、風呂は夜20時以降に狙う——そういう組み立てにすると思います。
あわせて読みたい
同じ北海道で、夫婦2人旅として満足度が高かった宿のレビューです。バイキングもサウナも温泉も評価5点でした。

参考文献・参考サイト
- 登別温泉 登別グランドホテル 公式サイト
- 登別グランドホテル|温泉(日帰り入浴・家族風呂の案内)
- 登別グランドホテル|鬼サウナ
- 登別グランドホテル|お部屋
- 登別グランドホテル|エグゼクティブフロア(展望風呂付きスイートルーム)
- 登別グランドホテル|会社概要(沿革・皇室ご宿泊の記録)
※本記事の施設情報は公式サイト掲載内容および訪問時点の体験にもとづく目安です。料金・営業時間・サービス内容は変更される場合がありますので、ご予約前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
同じ北海道でも、子ども連れなら定山渓ビューホテルのほうが条件が整っています。屋内プール「水の王国ラグーン」が宿泊者は無料で、水遊び用おむつでも入れます。

