子連れ旅行の予算を考えると、宿代は真っ先に削りたい項目です。子どもが小さいうちは観光もそこそこにしかできないので、宿にお金をかけても回収しきれない感覚がある。それなら安く泊まって回数を増やしたい、という考え方は現実的です。
伊東園ホテル箱根湯本は、その方向の宿です。伊東園ホテルズが箱根湯本で運営する全49室の温泉ホテルで、夕食は和洋中のバイキング、しかもアルコール飲み放題が付きます。箱根湯本駅からバスで約5分です。
ただし、この記事では先に断っておきます。この宿は、子連れ向けの情報をほとんど公開していません。子ども料金も、ベビー用品の貸出も、離乳食も、公式サイトと楽天トラベルの施設情報の両方に記載がありませんでした。
そのうえで、公開されている情報のなかには子連れの判断に直結するものもあります。とくに「7歳以上のお子様の男女混浴はご遠慮ください」という一文は、風呂の入り方を決める重要なルールです。分かっている範囲を整理します。
なお、料金やスペックは改定されることがあります。予約前には必ず公式サイトでご確認ください。
この記事で分かること
- 「7歳以上は男女混浴不可」というルールの意味
- 大浴場と露天風呂で閉まる時刻が1時間違うこと
- バイキング+飲み放題という食事形式が子連れにどう効くか
- 駅から徒歩20分。バスをどう使うか
- 駐車場が「1部屋1台・事前連絡必須」であること
- 子連れ情報が公開されていないぶん、何を確認すべきか
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 〒250-0312 神奈川県足柄下郡箱根町湯本茶屋95-1 |
| 電話 | 0570-045-780(ナビダイヤル)/0460-85-7461(ホテル直通) |
| 客室数 | 49室 |
| 温泉 | アルカリ性単純温泉。大浴場・露天風呂・サウナあり |
| 入浴時間 | 大浴場 15:00〜24:00/翌5:00〜10:00、露天風呂 15:00〜23:00/翌5:00〜10:00 |
| 食事 | 朝夕ともバイキング(和洋中)。夕食時はアルコール飲み放題 |
| チェックイン/アウト | 15:00〜/11:00(2026年7月18日泊〜8月29日泊は10:00) |
| 駐車場 | 36台・無料・1部屋1台まで・事前連絡必須 |
| アクセス | 箱根湯本駅から徒歩20分/バス約5分/車5分 |
表示は選んだ日程・人数での滞在合計(最安)です(税込・各社の表示基準)。 楽天トラベルは1泊ずつの最安を合計しているため、1つのプランで通して予約した場合の金額とは異なることがあります。 子どもの料金は年齢帯(未就学児は食事・布団の要不要、小学生は学年)で大きく変わるため、 上で選んだ内訳をもとに計算しています。Agoda は区分ごとの代表年齢で計算した目安です。 実際の年齢や宿・プランの扱いによって金額が変わることがあるため、最終的な金額はリンク先でご確認ください。 料金と空室はリンク先の表示が最新です。
「7歳以上は男女混浴不可」。子連れが最初に確認すべきルール
公式サイトの温泉ページには「7歳以上のお子様の男女混浴はご遠慮ください」と明記されています。
これは裏を返すと、6歳以下なら異性の親と一緒に入ってよいということです。多くの自治体の条例が7歳前後を線引きにしているため、それに沿った運用だと考えられます。
子連れにとって、この線引きは旅程の組み方を直接変えます。
- 6歳以下の娘を父親が連れて入る、息子を母親が連れて入る、ができる
- 7歳になった時点で、その組み合わせは使えなくなる
- ひとり親での旅行や、大人1人が下の子を見る必要がある場面で効いてくる
年齢の近いきょうだいがいる家庭は、上の子が7歳を超えるかどうかで風呂の回し方が変わります。予約前に年齢を数えておいてください。
ただし、おむつの子の可否は書かれていない
混浴の年齢ルールは明記されている一方で、おむつが取れていない子が大浴場や露天風呂に入れるかどうかは、公式サイトにも楽天トラベルの施設情報にも記載がありませんでした。ベビーバスやオムツ替え台といった設備の記載も見当たりません。
貸切風呂や家族風呂の記載もないため、大浴場が使えない場合の逃げ道が公開情報からは確認できません。乳児連れで検討しているなら、ここは予約前に必ず電話で確認してください。断られた場合、客室で沐浴する以外の選択肢がなくなる可能性があります。
宿によって方針はまったく違います。たとえばルシアン旧軽井沢は「おむつが取れていない子は大浴場も貸切風呂も利用不可」と公式に明示していて、赤ちゃん連れの入浴は客室の設備だけになります。書いてある宿でも書いていない宿でも、聞くまでは分からないという点は同じです。

露天風呂は大浴場より1時間早く閉まる
細かいようですが、子連れには効いてくる差です。
| 施設 | 夜 | 朝 |
|---|---|---|
| 大浴場 | 15:00〜24:00 | 5:00〜10:00 |
| 露天風呂 | 15:00〜23:00 | 5:00〜10:00 |
子どもを寝かしつけてから大人が交代で入る、という運用をする家庭は多いはずです。寝かしつけが長引いて23時を回ると、露天風呂だけ間に合わないということが起こります。
一方、朝は5時から開いています。小さい子は早く起きるので、朝風呂のほうが実際には使いやすいかもしれません。夜に露天を狙うなら23時前、と覚えておいてください。
泉質はアルカリ性単純温泉です。公式サイトが挙げている効能は、健康増進・五十肩・冷え性・関節痛・神経痛・打ち身・慢性消化器病・くじき・運動麻痺など。アルカリ性単純温泉は刺激の少ない部類とされますが、肌の状態には個人差があります。湿疹が出ているときは無理に入れず、気になる症状があれば小児科を受診してください。
なお、サウナもあると記載されています。小さな子どもは体温調節の機能が未熟なため、サウナの利用は大人が交代で行う前提で考えてください。
食事:和洋中バイキング+アルコール飲み放題
朝食・夕食ともレストランでのバイキングです。公式サイトによると夕食は和洋中のバイキングで、アルコール飲み放題が付きます。これが伊東園ホテルズの基本的な形式です。
バイキングは、子連れには構造的に相性が良い形式です。
- 子どもが食べられるものを、その場で選んで取れる
- 好き嫌いが多くても、白飯や麺類など食べられるものが必ずある
- 子どもが飽きて席を立っても、コース料理のように進行が止まらない
- 大人が交代で子どもを見ながら食べられる
取り分けを考えているなら、月齢ごとのかたさと量の目安が判断の基準になります。バイキングは選択肢が多いぶん、何を取ってよいか迷いやすい形式でもあります。

ただし、離乳食の提供、持参したベビーフードの温め、子ども用食器やカトラリー、ベビーチェアの有無については、いずれも記載がありませんでした。バイキング会場にベビーチェアがあるかどうかは、乳児連れには死活問題です。ここも確認項目に入ります。
飲み放題については、子連れの視点で一言だけ書いておきます。飲めるのは魅力ですが、夜中に子どもが起きたときや、翌朝の運転を考えると、飲む量は自制が要ります。車で来ている場合はなおさらです。
客室:49室中46室が和室。これは乳児連れに効く
公式サイトの客室ページによると、内訳は次のとおりです。
| 客室タイプ | 種別 | 室数 |
|---|---|---|
| 【山側眺望】和室10畳 | 和室 | 30室 |
| 和室8畳 | 和室 | 12室 |
| 和室大部屋20畳 | 和室 | 3室 |
| シングル | 洋室 | 3室 |
| 和洋室 | 和洋室 | 1室 |
全49室のうち45室が和室、残りもシングル3室と和洋室1室という構成です。事実上、家族で泊まるならほぼ和室になります。
これは乳児連れには素直に有利な条件です。布団を床に敷いて寝かせられるので、ベッドからの転落を心配せずに済みます。ベビーベッドを借りられるか、ベッドガードの貸出があるか、といった確認そのものが不要になります。子連れ設備の情報が公開されていないこの宿にあって、和室が標準であること自体が実質的な子連れ対応になっているという見方ができます。
寝床の考え方は別記事で整理しています。和室の宿を選ぶかどうかを決めるときの材料になります。

もうひとつ注目したいのが、和室大部屋20畳が3室あることです。20畳あれば、二世帯や友人家族と一緒に泊まっても布団を並べられます。子どもが複数いる家庭では、見ている大人の数が多いほうが楽になる場面が多いので、この選択肢があるのは強みです。ただし3室しかないため、繁忙期は早めに押さえる必要があります。
なお、シングル(3室)は公式サイトに「浴槽がございません」「景観は望めません」と明記されています。定員も1名なので、家族連れの選択肢からは外れます。
客室のアメニティは、ハンドタオル、バスタオル、浴衣、歯ブラシ、シャンプー、リンス、ボディソープ、カミソリ、綿棒、くし、金庫。Free Wi-Fiと冷蔵庫の記載もあります。子ども用の浴衣やスリッパの有無については記載がありませんでした。
アクセス:徒歩20分。バスかタクシーが現実的
楽天トラベルの施設情報によると、小田急の箱根湯本駅から徒歩20分、バス5分、車5分です。
徒歩20分は、子連れには現実的な選択肢ではありません。箱根は坂の多い土地で、ベビーカーと荷物を持って20分歩くのは、大人だけでもきつい行程です。
公式サイトのアクセスページによると、箱根湯本駅観光案内所前のB乗り場から、早雲通り線の「ホテルはつはな行き」(オレンジバス)に乗って約5分です。停留所は「台の茶屋」または「箱根湯本駅観光案内所前」。運賃は大人200円、小学生100円(2024年4月1日から)とされています。
無料の送迎バスについては公式サイトに記載がありません。路線バスを使う前提と考えたほうがよいでしょう。ベビーカーを畳んで乗ることになるので、混雑する時間帯は避けたいところです。
車の場合、東京方面からは厚木ICを経由して約1時間45分とされています。駐車場は36台で無料ですが、条件があります。1部屋あたり1台までで、利用には事前連絡が必要です。二世帯で2台になる場合は先に相談してください。屋根付きのバイク駐車場もあります。
この宿を選ぶかどうかの考え方
整理すると、この宿の性格ははっきりしています。
| 向いている | 向いていない |
|---|---|
| 宿代を抑えて回数を増やしたい | 子連れ設備が整った宿を確実に取りたい |
| 食事はバイキングで十分 | 離乳食の提供が必要 |
| 子どもが6歳以下で、異性の親と入りたい | おむつが取れていない子を大浴場に入れたい |
| 車で行く(1台) | 2台以上で行く |
| 温泉とバイキングと飲み放題があればよい | 貸切風呂で家族だけで入りたい |
子連れ設備で選ぶ宿ではありません。そこを期待して予約すると、公開情報のなさがそのまま不安になります。逆に、「安く泊まれて温泉があってご飯が出れば十分」という割り切りができるなら、条件は噛み合います。
比較の材料として、同じ温泉地の宿でも情報量がどれだけ違うかを見ておくと判断しやすくなります。鬼怒川温泉のあさやは、0歳無料・1〜2歳は入館料という料金の刻み方から、バンボ・調乳ポット・哺乳瓶の消毒ケースといった貸出品まで公開されています。同じ「バイキングのある温泉宿」でも、確認できることの量が違います。

予約前に確認しておきたい項目
- おむつが取れていない子を大浴場・露天風呂に入れてよいか
- 子どもの宿泊料金の区分と、添い寝が何歳まで無料か
- バイキング会場にベビーチェア・子ども用食器があるか
- 離乳食の提供、または持参したベビーフードの温め
- ベビーベッド・ベッドガードの貸出があるか
- 貸切風呂・家族風呂があるか(記載を確認できず)
- 和室と洋室のどちらを選べるか
- 車が2台以上になる場合の駐車場(1部屋1台・事前連絡必須)
寝床については、和室が取れるかどうかで考え方が変わります。布団を敷けるなら転落の心配がなく、ベッドガードの有無を気にしなくて済みます。ベビーベッドをどう考えるかは別記事で整理しています。

よくある質問
Q. 子どもと異性の親が一緒にお風呂に入れますか?
A. 公式サイトに「7歳以上のお子様の男女混浴はご遠慮ください」と記載されています。裏を返すと、6歳以下であれば異性の親と一緒に入れるということになります。
Q. おむつが取れていない子も温泉に入れますか?
A. 公式サイトにも楽天トラベルの施設情報にも記載がありません。貸切風呂の記載もないため、断られた場合の代替手段が公開情報からは分かりません。乳児連れの場合は予約前に電話で確認してください。
Q. 温泉は何時まで入れますか?
A. 大浴場は15:00〜24:00と翌5:00〜10:00、露天風呂は15:00〜23:00と翌5:00〜10:00です。露天風呂のほうが夜は1時間早く閉まります。
Q. 食事はどんな形式ですか?
A. 朝食・夕食ともレストランでのバイキングです。夕食は和洋中のバイキングで、アルコール飲み放題が付きます。子ども用の食器やベビーチェアの有無については記載がありません。
Q. 離乳食は用意してもらえますか?
A. 公式サイトにも楽天トラベルの施設情報にも記載がありません。持参したベビーフードを温めてもらえるかどうかも同様のため、予約時に確認してください。
Q. 箱根湯本駅から歩けますか?
A. 徒歩20分とされています。箱根は坂が多いため、ベビーカーと荷物がある場合は現実的ではありません。箱根湯本駅観光案内所前のB乗り場から早雲通り線のバスで約5分、運賃は大人200円・小学生100円です。
Q. 送迎バスはありますか?
A. 公式サイトに無料送迎バスの記載はありません。路線バス(オレンジバス)またはタクシーを使う前提と考えたほうがよいでしょう。
Q. 駐車場は何台停められますか?
A. 36台で無料ですが、1部屋あたり1台までという条件があり、利用には事前連絡が必要です。屋根付きのバイク駐車場もあります。
Q. 何室ある宿ですか?
A. 楽天トラベルの施設情報によると49室です。館内にはラウンジ、カラオケルーム、売店、自動販売機があるとされています。
まとめ:割り切って選ぶ宿。子連れ情報は自分で聞く
- 全49室。アルカリ性単純温泉の大浴場・露天風呂・サウナあり
- 7歳以上の男女混浴は不可。6歳以下なら異性の親と入れる
- 露天風呂は23:00で終了。大浴場より1時間早い
- 朝夕とも和洋中バイキング。夕食はアルコール飲み放題付き
- 箱根湯本駅から徒歩20分。バス5分(大人200円・小学生100円)
- 駐車場は1部屋1台まで・事前連絡必須
- 子ども料金・ベビー用品・離乳食はすべて記載なし
この宿の位置づけは明快です。温泉とバイキングと飲み放題を、抑えた価格で提供する。それ以上でもそれ以下でもありません。箱根湯本という立地で、この形式の宿が成立していること自体に価値があります。
ただし、子連れ向けの情報がほぼ何も公開されていない点は正直に受け止める必要があります。子ども料金も、ベビーチェアも、離乳食も、おむつの子の入浴可否も、公開情報からは一切分かりませんでした。分かったのは「7歳以上の男女混浴は不可」という1点だけです。
したがって、乳児連れでこの宿を検討するなら、電話で確認してから予約するのが前提になります。逆に、子どもがある程度大きく、バイキングを自分で取れて、大浴場に自分で入れる年齢なら、確認すべきことは一気に減ります。この宿は幼児以降の子連れのほうが噛み合うタイプの施設だと言えます。
この記事は公式サイトおよび楽天トラベルの施設情報にもとづく事実の整理です。料金・設備は改定されることがあるため、予約前には必ず公式サイトと施設への直接確認をお願いします。
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参考文献
※ 公式サイトおよび楽天トラベルの記載内容は2026年8月11日時点で確認したものです。
