赤ちゃん連れで温泉宿を選ぶとき、いちばん先に潰しておくべき条件は「大浴場に入れるかどうか」です。ここが曖昧なまま予約すると、当日フロントで断られて、旅の主目的が消えます。そして厄介なことに、この条件を公式サイトに書いている宿はそれほど多くありません。
兵庫県・淡路島の洲本温泉にあるホテルニューアワジは、その点をはっきり書いている宿です。公式のよくあるご質問に、大浴場はおむつ(防水おむつを含む)を着用した状態では利用できないと明記されています。裏を返せば、予約前に迷わなくて済むということでもあります。
では赤ちゃん連れには向かないのかというと、そう単純でもありません。貸出品のリストは同クラスの旅館のなかでもかなり手厚く、貸切風呂という回避策も用意されています。要は、この宿は「入り方を設計してから行く宿」です。
この記事では、公式サイトと楽天トラベルの施設情報で確認できた事実を整理します。書かれていない項目は、書かれていないものとしてそのまま挙げます。なお、料金やスペックは改定されることがあります。予約前には必ず公式サイトでご確認ください。
この記事で分かること
- 大浴場のおむつルール(防水おむつを含めて不可)と、その回避策
- 貸切風呂「夢風泉」の料金
- 貸出してもらえるベビー用品11種と、ベビー寝具の追加料金
- 離乳食は「提供なし・温めは可」という扱い
- シーサイドプールとキッズコーナーの営業時間
- 高速バス+送迎で行けるアクセスと、駐車場の条件
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 〒656-0023 兵庫県洲本市小路谷20番地(古茂江海岸) |
| 電話 | 0570-079922(9:00〜18:00) |
| チェックイン/アウト | 15:00以降/10:00まで(ヴィラ楽園は11:00まで・プランにより異なる) |
| 源泉 | 洲本温泉「うるおいの湯」(2018年開湯)と自家源泉「古茂江温泉」(にごり湯)の2種 |
| 大浴場 | 「淡路棚田の湯」「くにうみの湯」 |
| 貸切風呂 | 屋上貸切露天風呂「夢風泉」1時間4,400円(税込)/バリアフリー対応の家族風呂も同額 |
| 大浴場のおむつ | 防水おむつを含め、おむつ着用での利用は不可 |
| 離乳食 | 提供なし。持参した離乳食の温めは対応可 |
| アクセス | 洲本ICから約15分/淡路島中央スマートICから約15分/神戸三宮から高速バス約90分 |
| 駐車場 | 200台・無料 |
表示は選んだ日程・人数での滞在合計(最安)です(税込・各社の表示基準)。 楽天トラベルは1泊ずつの最安を合計しているため、1つのプランで通して予約した場合の金額とは異なることがあります。 子どもの料金は年齢帯(未就学児は食事・布団の要不要、小学生は学年)で大きく変わるため、 上で選んだ内訳をもとに計算しています。Agoda は区分ごとの代表年齢で計算した目安です。 実際の年齢や宿・プランの扱いによって金額が変わることがあるため、最終的な金額はリンク先でご確認ください。 料金と空室はリンク先の表示が最新です。
大浴場は「おむつ着用では入れない」と明記されている
先にいちばん重要な条件から書きます。公式のよくあるご質問には、大浴場についておむつ(防水おむつを含む)を着用した状態での利用は不可と記載されています。
ここで押さえておきたいのは、「防水おむつを含む」と書き切っている点です。宿によっては、水遊び用のおむつなら可とするところ、明記せずに現場判断にしているところがあります。この宿は例外を認めない書き方をしているので、おむつが取れていない子は大浴場を使えないと考えて予定を組む必要があります。
加えて、妊娠中の入浴について「長湯を避け、付き添い者の同伴を推奨」という案内も出ています。安全面の考え方がはっきりしている宿だと読めます。
回避策は貸切風呂「夢風泉」
大浴場が使えない場合の選択肢が貸切風呂です。公式サイトによると、屋上にある貸切露天風呂「夢風泉」は1時間4,400円(税込)。バリアフリー対応の家族風呂も同額と案内されています。ホテル最上階、海上50mという立地で、洲本温泉と自家源泉の古茂江温泉という2種類の湯を持つ宿の湯に、家族だけで入れることになります。
1時間4,400円という金額をどう見るかは家庭によりますが、「温泉に入れないまま帰る」ことを避けるための費用と考えると判断しやすくなります。家族4人なら1人あたり1,100円です。予約の可否や受付方法は公式サイトに明記がないため、宿泊予約時にあわせて確認してください。
もうひとつの選択肢が、客室の風呂です。公式サイトによると、この宿には全室温泉露天風呂付きの「ヴィラ楽園」をはじめ複数の客室タイプがあります。部屋に温泉の露天風呂が付いていれば、大浴場のルールに関係なく家族のペースで湯に入れます。宿泊費は上がりますが、貸切風呂を毎回予約する手間と料金を考えると、赤ちゃん連れではむしろ計算が合う場合があります。
そもそも大浴場のおむつ問題が起きない構造の宿もあります。客室や貸切の湯で完結する作りだと、この論点自体が消えます。宿のタイプごとに何が変わるのかは、こちらが分かりやすい例です。

お風呂の構成
公式サイトに挙げられている湯は次のとおりです。源泉が2種類あるのがこの宿の特徴で、療養泉の洲本温泉「うるおいの湯」(2018年開湯)と、自家源泉の古茂江温泉(にごり湯)が使われています。
- 淡路棚田の湯(大浴場)
- くにうみの湯(大浴場)
- 夢風泉(屋上貸切露天風呂・ホテル最上階・海上50m)
- 天宮の雫(淡路夢泉景の湯賓閣)
なお、大浴場の営業時間、脱衣所のベビーベッドやベビーバスの有無、サウナについては、公式サイトの温泉ページに記載が見当たりませんでした。おむつが取れた子を連れて入る場合は、時間帯を事前に確認しておくと動きやすくなります。
貸出品は手厚い。持ち物がかなり減る
大浴場の条件だけを見ると赤ちゃん連れに厳しい宿に見えますが、貸出品のリストは充実しています。公式のよくあるご質問に挙げられているのは次のとおりです。
- おむつポット
- バウンサー、バンボ、ベビーチェア
- ベビーシャンプー&ソープ
- ベビーバス、湯温計
- 絵本、ミルク用ポット
- 電子体温計、冷却枕
さらに、ベビー寝具は追加料金1,897円(税込)で利用できると記載されています。いずれも数に限りがあるため、必要なものは予約時に伝えておく前提です。
このリストで注目したいのは、ベビーバスと湯温計がそろっていることです。大浴場が使えない月齢の子は、結局のところ客室で沐浴させることになります。そのための道具がセットで借りられるなら、「大浴場に入れない」という制約は現実的にかなり緩みます。おむつポットがあることも、部屋のにおい問題を左右します。
電子体温計と冷却枕まで貸出品に入っている点は、旅先で熱を出したときの備えとして評価できます。もっとも、体調を崩したときは自己判断で様子を見ず、早めに小児科を受診してください。旅先の休日診療の窓口は、出発前に調べておくと安心です。
添い寝のルール
公式のよくあるご質問によると、添い寝は可能で、1室あたりの大人の宿泊人数までが添い寝可能という考え方です。定員人数を超える場合は宿泊できないと明記されています。大人2名なら添い寝の子は2人まで、という読み方になります。3人きょうだいで大人2名、といった構成は成立しない可能性があるため、予約前に人数の内訳で確認してください。
離乳食は「提供なし・温めは可」
離乳食について、公式のよくあるご質問には持参した離乳食の温め対応は可能、提供は行っていないと記載されています。ここも曖昧さがなくて助かる部分です。
つまり、離乳食は自分で用意して持っていくという前提になります。市販のベビーフードを日数分持参し、温めをお願いする形が現実的です。ミルク用ポットも貸出品にあるため、調乳の道具は現地で借りられます。哺乳瓶の洗浄や消毒については記載がないので、必要なら持参する前提で考えてください。
子ども向けの食事メニューや子ども料金の区分については、公式サイトで確認できませんでした。プランによって扱いが変わる部分なので、予約画面の内訳で確認するのが確実です。
館内で過ごせる場所と、夏のプール
公式サイトの館内施設ページに、営業時間つきで載っている施設をまとめます。
| 施設 | 時間 | 子連れでの使いどころ |
|---|---|---|
| キッズコーナー | 7:30〜22:00 | 朝も夜も開いている。滞在中の逃げ場 |
| ゲームコーナー | 14:00〜22:00 | 上の子向け |
| 売店「島じまん」 | 8:00〜22:00 | 土産・飲み物の調達 |
| ティーラウンジ シーガル | 8:00〜22:00 | ロビーでの休憩 |
| シーサイドプール | 7月1日〜9月上旬または中旬/7:00〜11:00・12:00〜22:00 | 夏季のみ。営業期間が短い |
| ナイトラウンジ ハイビスカス | 20:00〜24:00(団体貸切のみ) | 子連れの利用対象外 |
子連れの視点でいちばん効くのは、キッズコーナーが7:30から22:00まで開いていることです。朝食前の早い時間にも行き場があるかどうかは、宿での朝の過ごし方をかなり左右します。
シーサイドプールは7月1日から9月上旬または中旬までの夏季限定で、時間は7:00〜11:00と12:00〜22:00。営業期間が短いので、プール目当てなら日程のほうを合わせる必要があります。乳幼児の利用条件については公式サイトに記載がないため、大浴場と同じ扱いになるのかどうかは確認が必要です。
もうひとつ、グループホテル「海のホテル 島花」(車で3分)の施設を宿泊者が無料で使えるという案内があります。ハーバーズサウナ(14:00〜21:00)、エクササイズルーム(7:00〜21:00)、ハーバーサイドプールが対象です。移動が必要なので子連れでは使いにくい場面もありますが、選択肢が増えるのは確かです。
アクセスは高速バス+送迎が使える
淡路島の宿は車前提になりがちですが、この宿は高速バスでも行けます。公式サイトのアクセスページの記載は次のとおりです。
- 車:洲本ICから約15分/淡路島中央スマートICから約15分/津名一宮ICから約25分
- 高速バス:神戸三宮から約90分/新神戸から約100分/大阪梅田から約120分
- 送迎:洲本高速バスセンターから送迎バスが発着。運行時間帯以外も随時対応(事前連絡が必要)
- 駐車場:200台・無料。正面玄関向かいの1階駐車場と南側2階駐車場
子連れで公共交通を使う場合、神戸三宮から高速バス約90分+洲本高速バスセンターから送迎という組み立てになります。乗り換えが1回で済み、バスセンターから宿までは送迎に乗るだけなので、荷物とベビーカーを持って歩く区間がほぼありません。淡路島の宿としては珍しく、車がなくても成立する立地です。
ただし送迎は事前連絡が必要と明記されています。予約時に到着時刻を伝えておかないと、バスセンターで待つことになります。バレーパーキングのサービスはないとの記載もあるため、車の場合は自分で駐車する前提です。
よくある質問
Q. おむつが取れていない子も大浴場に入れますか?
A. 入れません。公式のよくあるご質問に、おむつ(防水おむつを含む)を着用した状態での大浴場利用は不可と記載されています。水遊び用おむつも対象に含まれる書き方なので、温泉に入る前提なら貸切風呂を押さえておくのが確実です。
Q. 貸切風呂はいくらですか?
A. 屋上貸切露天風呂「夢風泉」が1時間4,400円(税込)です。バリアフリー対応の家族風呂も同額と案内されています。予約方法や空き状況は公式サイトに明記がないため、宿泊予約時にあわせて確認してください。
Q. ベビー用品は借りられますか?
A. 公式のよくあるご質問に、おむつポット、バウンサー、バンボ、ベビーチェア、ベビーシャンプー&ソープ、ベビーバス、湯温計、絵本、ミルク用ポット、電子体温計、冷却枕が挙げられています。ベビー寝具は追加料金1,897円(税込)です。いずれも数に限りがあるため、予約時に依頼してください。
Q. 離乳食は用意してもらえますか?
A. 提供は行っていないと記載されています。持参した離乳食の温めには対応してもらえるので、市販のベビーフードなどを日数分持っていく前提で準備してください。
Q. 子どもの添い寝はできますか?
A. できます。公式のよくあるご質問によると、1室あたりの大人の宿泊人数までが添い寝可能で、定員人数を超える場合は宿泊できないと記載されています。人数の内訳は予約前に確認してください。
Q. プールはいつ入れますか?
A. シーサイドプールの営業期間は7月1日から9月上旬または中旬までで、時間は7:00〜11:00と12:00〜22:00です。乳幼児の利用条件については公式サイトに記載がないため、事前に確認してください。
Q. 車がなくても行けますか?
A. 行けます。神戸三宮から高速バスで約90分、洲本高速バスセンターから宿の送迎バスが発着しています。運行時間帯以外も随時対応とありますが、事前連絡が必要です。駐車場は200台・無料なので、車の場合も困りません。
まとめ
- 大浴場は防水おむつを含めておむつ着用での利用が不可。おむつが取れていない子は入れない
- 回避策は貸切風呂「夢風泉」1時間4,400円(税込)
- 貸出品はおむつポット、バウンサー、バンボ、ベビーバス、湯温計、ミルク用ポットなど11種。ベビー寝具は1,897円
- 離乳食の提供はないが、持参したものの温めは対応可
- キッズコーナーは7:30〜22:00。シーサイドプールは7月1日〜9月上旬または中旬の夏季限定
- 神戸三宮から高速バス約90分+バスセンターから送迎バス。駐車場は200台・無料
この宿の評価は、大浴場のルールをどう受け取るかで分かれます。おむつの子は入れないと明記されているので、「行ってみたら断られた」という事故は起きません。条件が先に分かっていれば、貸切風呂を押さえる、客室でベビーバスを借りて沐浴させる、といった代案を予約の段階で組めます。
そして代案のための道具は、この宿がそろえています。ベビーバスと湯温計、おむつポット、ミルク用ポット、バウンサー、バンボ。「大浴場は無理でも、部屋での過ごし方は用意されている」という設計です。持ち物が減るぶん、移動の負担も軽くなります。
逆に、家族そろって大浴場でのんびりしたい時期の子ども連れには噛み合いません。その場合は、おむつの子も入れると公式に書いている宿を探すほうが早いです。条件を先に読んで、合う宿を選ぶ。淡路島という行き先の魅力とは別に、そこだけは冷静に判断したいところです。
ルールが明記されているのは、宿としてはむしろ誠実です。読んでから選べばよい宿だと思います。
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反対に、おむつが取れていない赤ちゃんでも温泉に入れると公式が明記している宿もあります。同じ「子連れ歓迎」でも条件がここまで違う、という比較として読むと、宿選びの基準がはっきりします。

参考文献
- 洲本温泉 ホテルニューアワジ 公式サイト
- ホテルニューアワジ 公式サイト|よくあるご質問・お問合せ
- ホテルニューアワジ 公式サイト|温泉
- ホテルニューアワジ 公式サイト|館内施設
- ホテルニューアワジ 公式サイト|アクセス
- ホテルニューアワジ 公式サイト|客室
- 楽天トラベル|洲本温泉 ホテルニューアワジ 施設情報
※ 公式サイトおよび楽天トラベルの記載内容は2026年8月11日時点で確認したものです。料金・営業時間・設備は変更されることがあります。
