「軽井沢」と名前がついた宿は多いのですが、子連れで泊まる宿を探しているときに一番効いてくるのは、ブランド名ではなく「駅からどれくらいかかるか」と「おむつの子が風呂とプールに入れるか」です。ここを外すと、着いてから予定が丸ごと崩れます。
2025年9月に開業したANAホリデイ・インリゾート軽井沢は、キッズスイートや屋内プール、天然温泉、ドッグフレンドリーのコテージまでそろった大型リゾートです。12歳以下の子どもの宿泊・食事が無料になる「キッズステイ&イートフリー」もあり、家族旅行の候補としてかなり目を引きます。
ただし公式サイトを読み込むと、子連れにとって見過ごせない条件がいくつも書かれています。所在地は長野県の軽井沢町ではないこと、温泉もプールもおむつが取れていない子は利用できないこと、そして軽井沢駅からシャトルバスで約40分かかること。どれも「知らずに予約すると困る」たぐいの情報です。
この記事では、公式サイトに掲載されている情報だけを使って、子連れ・赤ちゃん連れの視点で見たときのこのリゾートの姿を整理します。
- 客室タイプごとの定員・広さと、キッズスイートの中身
- キッズステイ&イートフリーの対象年齢と条件
- 温泉と屋内プールの利用ルール(年齢・おむつ・料金)
- 軽井沢駅・高速インターからの現実的な所要時間
- 公式サイトでは分からず、予約時に確認したほうがよい項目
なお、料金やスペック、営業期間は改定されることがあります。予約前には各施設の公式サイトでご確認ください。この記事の内容は2026年8月時点で公式サイトに掲載されていた情報にもとづいています。
まず押さえたい:ここは「北軽井沢」で、軽井沢駅からは遠い
公式サイトによると、所在地は群馬県吾妻郡長野原町北軽井沢2032-16、標高は1,300メートルとされています。名称に「軽井沢」とありますが、長野県の軽井沢町ではなく群馬県側です。
ここが子連れにとって最初の分岐点になります。公式サイトのアクセス情報では、軽井沢駅(南口)からホテルまではホテルシャトルバスで約40分と記載されています。新幹線で東京駅から軽井沢駅までは約60分ですが、そこからさらに40分バスに乗ることになります。
小さい子を連れていると、この40分は無視できません。バス移動で寝てしまう子もいれば、逆に酔ってしまう子もいます。「新幹線で1時間だから近い」と考えていると、実際の移動時間は倍以上になります。
無料シャトルバスは期間限定・要予約
公式サイトによると、軽井沢駅とホテルを結ぶ無料シャトルバスの運行期間は2026年4月11日〜11月23日とされ、予約が必要と記載されています。軽井沢駅発は8:30/12:00/14:45/17:00/17:45と、金曜限定(5月8日〜11月20日)の20:30便。ホテル発は7:30/11:00/13:30/15:45/16:45です。
つまり、便数は多くありません。チェックイン時刻とバスの時刻を合わせて計画を立てる必要があります。冬季に電車で行く場合の移動手段は公式サイトの当該ページからは読み取れなかったため、予約時に確認してください。
車なら碓氷軽井沢ICから約50分
公式サイトによると、上信越自動車道の碓氷軽井沢インターチェンジから国道146号線経由で約50分。東京(練馬IC)からは約150分とされています。駐車場は約400台です。
子連れなら、荷物量と時間の融通を考えて車が有力な選択肢になります。ただし標高1,300メートルの山あいなので、冬季の路面状況は事前に確認しておいたほうがよいでしょう。
客室:キッズスイートは2段ベッドつき
公式サイトの客室ページには、次のタイプが掲載されています。定員と広さを見ると、家族の人数からかなり絞り込めます。
| 客室タイプ | 定員 | 広さ | ベッド構成 |
|---|---|---|---|
| 2ベッドルームスイート | 6名 | 90㎡ | 2ベッドルーム |
| 2ベッドルームコテージ ドッグフレンドリー(ガーデン付き) | 6名 | 80㎡ | 2ベッドルーム |
| キッズスイートツイン 浅間ビュー(バルコニー付き) | 6名 | 60㎡ | ツイン+2段ベッド |
| キッズスイートキング 浅間ビュー(バルコニー付き) | 5名 | 56㎡ | キング+2段ベッド |
| 1ベッドルームスイート | 4名 | 56㎡ | 1ベッドルーム |
| プレミアムツイン 和洋室(バルコニー付き) | 4名 | 40㎡ | ツイン+和室 |
| プレミアムツイン/キング(バルコニー付き) | 4名 | 40㎡ | ツインまたはキング |
| スタンダードツイン/クィーン | 3名 | 29㎡ | ツインまたはクィーン |
表示は選んだ日程・人数での滞在合計(最安)です(税込・各社の表示基準)。 楽天トラベルは1泊ずつの最安を合計しているため、1つのプランで通して予約した場合の金額とは異なることがあります。 子どもの料金は年齢帯(未就学児は食事・布団の要不要、小学生は学年)で大きく変わるため、 上で選んだ内訳をもとに計算しています。Agoda は区分ごとの代表年齢で計算した目安です。 実際の年齢や宿・プランの扱いによって金額が変わることがあるため、最終的な金額はリンク先でご確認ください。 料金と空室はリンク先の表示が最新です。
キッズスイート
公式サイトによると、キッズスイートには2段ベッドが設置され、キッズスペースが備わっています。ツインタイプは定員6名・60平方メートル、キングタイプは定員5名・56平方メートルです。
こんな人におすすめ:
- 子どもが2人以上いて、寝床を分けたい家庭
- 部屋の中に子どもが遊べる余白がほしい家庭
- 祖父母を含めた3世代で1部屋にまとまりたい家庭
2段ベッドの利用可能年齢について、公式サイトの客室ページからは読み取れませんでした。2段ベッドは宿によって「◯歳以上」と条件がつくことが多いため、下の子を上段・下段のどちらで寝かせるつもりなら、予約時に確認しておくのが確実です。
プレミアムツイン 和洋室
公式サイトによると、定員4名・40平方メートルで、ツインベッドに和室が付く構成です。
こんな人におすすめ:
- まだベッドから落ちる心配がある月齢の子がいて、布団で寝かせたい家庭
- 床で子どもを遊ばせる時間を確保したい家庭
寝返りやつかまり立ちの時期は、ベッドよりも布団のほうが気が楽になります。和室があるかどうかは、赤ちゃん連れの宿選びでは意外と大きな条件です。
2ベッドルームコテージ ドッグフレンドリー
公式サイトによると、定員6名・80平方メートルで、1泊2組限定のプライベートドッグランが付きます。客室内にケージ、トイレシート、食器、タオルが用意され、ドッグフードなどは持参が必要と記載されています。
こんな人におすすめ:
- 犬と子どもを一緒に連れて行きたい家庭
- ドッグランを他の犬と共用したくない家庭
1泊2組限定なので、犬連れで行くなら早めの予約が前提になります。犬の頭数・犬種の制限については公式サイトのドッグフレンドリーページで確認してください。
キッズステイ&イートフリーの条件
公式サイトによると、大人と同伴の12歳以下の子どもは宿泊・食事が無料になります。ただし条件があります。
- 対象は12歳以下
- 大人の同伴が必要
- 無料になるのは最大2名まで
- 食事が無料になるのは館内レストラン「フォッジ フォレストダイニング」の朝食・夕食ビュッフェ
子どもが3人いる家庭では、3人目は対象外になります。また、無料の対象がビュッフェに限られているため、他のレストランを使う場合の扱いは別です。「子どもは全員無料」と読んでしまうと、精算時に想定と変わる可能性があります。
それでも、大人2名+子ども2名で行く家庭にとっては大きい制度です。夕食ビュッフェが1人分でも数千円かかることを考えると、2泊すれば差額はかなりの額になります。
キッズクラブ
公式サイトによると、木製の大型遊具や絵本、ゲームがそろったキッズクラブがあり、営業時間は8:00〜20:00、保護者同伴が必須で、対象は8歳以下と記載されています。
保護者同伴が条件なので、子どもを預けて大人が温泉に行く、という使い方はできません。預けたい場合は、公式サイトに記載のあるベビーシッターサービス(外部サービス・有料・事前予約制)を検討することになります。
公式サイトで確認できなかったこと
赤ちゃん連れで気になる項目のうち、次はいずれも公式サイトの子ども向けページから読み取れませんでした。
- ベビーベッドの貸出があるか
- ベビー用品(バウンサー、ベビーバス、おむつ用ゴミ箱など)の貸出があるか
- 離乳食の提供・持ち込み・温めの可否
- レストランのキッズメニューの内容
特に離乳食は、行ってから聞くのでは間に合いません。持ち込みの可否と温めの可否は、予約時に確認するのが確実です。離乳食の進め方そのものに迷いがある時期なら、月齢別の目安を先に押さえておくと、旅先に何を持っていくかも決めやすくなります。

温泉と屋内プール:おむつの子は入れない
ここがこのリゾートを子連れで検討するときの、最大の分岐点です。
天然温泉「相生の湯」
公式サイトによると、宿泊者の利用時間は6:00〜10:00と12:00〜24:00(10:00〜12:00は清掃)。サウナがあり、ミストサウナも用意されていると記載されています。外来入浴は12:00〜20:00(2026年12月上旬まで)で、料金は大人1,100円・子供700円、タオルセット400円です。
子どもの利用ルールとして、公式サイトには次の記載があります。
- おむつが取れた子ども以上が利用可
- 7歳以上および120cm以上の子どもは混浴不可
- 3歳以下は無料
つまり、おむつが取れていない赤ちゃんは大浴場に入れません。0〜2歳の子を連れて行く場合、入浴は客室のバスルームで済ませることになります。温泉を主目的にしている家庭は、この時点で計画を組み直す必要があります。
あわせて、7歳以上または120cm以上の子は混浴不可という条件も見ておきましょう。大人ひとりで異性の子を連れて入るのが難しくなる境目です。おむつが取れていない子は大浴場に入れないというルール自体は、軽井沢エリアのほかの宿でも見られます。同じ条件で悩んだ宿の例を別記事にまとめています。

屋内プール
公式サイトによると、屋内プールの営業時間は8:00〜20:00。2026年12月13日までは毎日営業、以降は金・土・日の営業で、冬休み特別営業期間(2026年12月25日〜2027年1月11日)は毎日営業と記載されています。ジャグジーも併設されています。
料金は宿泊者が大人1,000円・子供500円(3歳以下無料)、外来が大人1,500円・子供1,000円です。
そして利用条件として、「おむつの取れたお子様以上・水遊び用おむつも不可」と明記されています。水遊び用おむつでも入れない、という書き方は明確です。プール目当てで乳児を連れて行くことはできません。
宿泊者でもプールは有料である点も、見落としやすいところです。大人2名+子ども2名で入ると、掲載時点の料金では3,000円かかります。
その他の施設と、滞在中に効いてくるもの
- フィットネスセンター:24時間利用可、宿泊者無料、16歳以上が対象、レンタルシューズは22〜29cm
- コインランドリー:2階と3階に設置、24時間利用可、有料(金額は公式サイトに記載なし)
- レストラン「FOGGI(フォッジ)」ほか
- ゴルフ場(ネイチャーヒルズ軽井沢カントリークラブ)、スキー場(軽井沢スノーパーク)、パターゴルフ、テニス、キャンプ場
子連れで地味に効いてくるのがコインランドリーです。2階と3階にあり24時間使えると公式に書かれているので、着替えを現地で回す前提にすれば持っていく荷物を減らせます。標高1,300メートルの高原は日中と朝晩の気温差が大きいため、重ね着で調整することになり、その分だけ荷物がかさみます。
フィットネスセンターが16歳以上限定である点も、念のため頭に入れておきましょう。大きい子を連れていても、中学生以下は使えません。
どんな家族に向いていて、どんな家族には向かないか
公式サイトに書かれている条件だけで整理すると、向き不向きはかなりはっきりします。
| 家族構成 | 判断 | 理由 |
|---|---|---|
| 子どもが3〜12歳中心 | 向いている | 温泉もプールも利用可。キッズステイ&イートフリーの対象 |
| おむつが取れていない子がいる | 条件つき | 温泉・プールともに利用不可。客室のバスルームで代用が必要 |
| 子どもが3人以上 | 条件つき | 無料になるのは12歳以下2名まで |
| 犬も一緒に連れて行きたい | 向いている | プライベートドッグラン付きコテージ(1泊2組限定) |
| 電車で行きたい・移動を短くしたい | 向かない | 軽井沢駅からシャトルバスで約40分。無料シャトルは期間限定・要予約 |
| 温泉が旅の主目的 | 条件つき | おむつが取れた子以上。7歳以上・120cm以上は混浴不可 |
表のとおり、乳児連れかどうかで評価が大きく変わります。「大型リゾートだから何でもそろっている」という見方をすると、実際の使えなさとのギャップが大きくなります。逆に、子どもが幼稚園から小学生の年齢帯なら、施設の充実度は素直に強みになります。
よくある質問
Q. 赤ちゃん(おむつが取れていない子)でも温泉に入れますか?
A. 入れません。公式サイトには、天然温泉「相生の湯」の利用条件として「おむつが取れた子ども以上」と記載されています。乳児を連れて行く場合は、客室のバスルームで入浴することになります。
Q. 屋内プールは水遊び用おむつなら入れますか?
A. 入れません。公式サイトには「3歳以下無料/おむつの取れたお子様以上・水遊び用おむつも不可」と明記されています。おむつが外れていることが条件です。
Q. キッズステイ&イートフリーは何人まで無料ですか?
A. 公式サイトによると、大人と同伴の12歳以下の子どもが最大2名まで無料です。食事が無料になるのは館内レストラン「フォッジ フォレストダイニング」の朝食・夕食ビュッフェとされています。
Q. 軽井沢駅からどれくらいかかりますか?
A. 公式サイトによると、軽井沢駅(南口)からホテルシャトルバスで約40分です。無料シャトルバスの運行期間は2026年4月11日〜11月23日とされ、予約が必要です。便数は1日5〜6便なので、到着時刻に合わせて計画を立ててください。
Q. ベビーベッドは借りられますか?
A. 公式サイトの子ども向けページ・客室ページからは、ベビーベッドの貸出についての記載を確認できませんでした。必要な場合は予約時に直接ご確認ください。
Q. 離乳食は用意してもらえますか?持ち込みはできますか?
A. 公式サイトには離乳食についての記載を見つけられませんでした。提供・持ち込み・温めのいずれについても、予約時にご確認ください。
Q. 犬と一緒に泊まれますか?
A. 泊まれます。公式サイトによると、2ベッドルームコテージ(ドッグフレンドリー)は定員6名・80平方メートルで、1泊2組限定のプライベートドッグランが付きます。客室内にケージ、トイレシート、食器、タオルが用意され、ドッグフードは持参が必要です。頭数や犬種の条件は公式サイトのドッグフレンドリーページでご確認ください。
まとめ
- 所在地は群馬県長野原町北軽井沢、標高1,300m。長野県の軽井沢町ではない
- 軽井沢駅からシャトルバスで約40分。無料シャトルは2026年4月11日〜11月23日の期間限定・要予約
- 碓氷軽井沢ICから約50分、駐車場は約400台
- キッズスイートは2段ベッド+キッズスペース付き(ツイン6名60㎡/キング5名56㎡)
- キッズステイ&イートフリーは12歳以下・最大2名まで。食事はフォッジ フォレストダイニングのビュッフェ
- 天然温泉はおむつが取れた子以上。7歳以上・120cm以上は混浴不可
- 屋内プールもおむつが取れた子以上で、水遊び用おむつも不可。宿泊者も有料(大人1,000円・子供500円)
- ベビーベッド・ベビー用品の貸出、離乳食の扱いは公式サイトで確認できず、要問い合わせ
このリゾートは、施設のスケールと「キッズステイ&イートフリー」の分かりやすさで目を引きます。実際、子どもが3歳を過ぎて温泉もプールも使えるようになった家族にとっては、かなり満足度の高い選択肢になりうるでしょう。
一方で、おむつが取れていない子を連れて行く場合、目玉である温泉とプールがどちらも使えません。ここを知らずに予約すると、「大浴場もプールもある宿を選んだのに、結局どちらも入れなかった」という結果になります。子どもの年齢によって、同じ宿の評価が正反対になるタイプの施設です。
宿の情報は変わります。この記事は2026年8月時点で公式サイトに掲載されていた内容をもとにしています。予約の前には、必ず公式サイトで最新の情報をご確認ください。
あわせて読みたい
東京から新幹線で軽井沢駅まで向かう場合、ベビーカーと大きな荷物をどこに置くかが最初の関門になります。座席の取り方は別記事にまとめています。

参考文献
- ANA ホリデイ・イン リゾート軽井沢 公式サイト(2026年8月確認)
- 同|客室(2026年8月確認)
- 同|キッズプログラム(2026年8月確認)
- 同|施設(2026年8月確認)
- 同|天然温泉「相生の湯」(2026年8月確認)
- 同|アクセス(2026年8月確認)
- 同|ドッグフレンドリー(2026年8月確認)
