「子連れ歓迎」をうたう宿はたくさんありますが、実際に予約ページを開くと、書いてあるのはキッズスペースの写真だけ、ということがよくあります。知りたいのはそこではなく、大浴場に赤ちゃんを連れて入れるのか、ベビーベッドは確実に借りられるのか、離乳食はどうなるのか、といった具体的な運用のほうです。
グランドメルキュール八ヶ岳リゾート&スパは、旧・Royal Hotel 八ヶ岳をリブランドした山梨県北杜市大泉町のリゾートホテルです。ミキハウス子育て総研の「ウェルカムベビーのお宿」に認定されていて、子連れ向けの情報が比較的よく整理されています。
この記事では、公式サイトと楽天トラベルの施設情報をもとに、この宿の子連れ条件を整理します。結論から言うと、大浴場まわりの備品はかなり厚く、そのぶん貸出品には「ない」と明記されているものもあります。良いところも足りないところも、そのまま並べます。
なお、料金やスペックは改定されることがあります。予約前には必ず公式サイトでご確認ください。
この記事で分かること
- 温泉の泉質と、大浴場の営業時間(朝も入れる)
- 大浴場に常備されているベビー用品の中身
- 借りられるもの/借りられないものが公式に明記されている範囲
- キッズスペース「杜の8」に何があるか
- 甲斐大泉駅からの無料送迎バスの使い方と注意点
- 公式に記載がなく、予約前に確認したほうがよい項目
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 〒409-1501 山梨県北杜市大泉町西井出8240番地1039 |
| 電話 | 0551-38-4455 |
| チェックイン/アウト | 15:00〜24:00/11:00(プランにより異なる場合あり) |
| 温泉 | ナトリウム炭酸水素塩泉。温泉大浴場・露天温泉岩風呂・サウナ(いずれも2階) |
| 入浴時間 | 5:30〜10:00(最終入場9:30)/15:00〜24:00(最終入場23:30) |
| 食事 | ビュッフェ。ライブキッチンでほうとうなど山梨の郷土料理 |
| アクセス | JR甲斐大泉駅から無料送迎バス約3分/中央自動車道 長坂ICから約15分 |
| 駐車場 | 179台 無料(先着順) |
| 認定 | ミキハウス子育て総研「ウェルカムベビーのお宿」 |
表示は選んだ日程・人数での滞在合計(最安)です(税込・各社の表示基準)。 楽天トラベルは1泊ずつの最安を合計しているため、1つのプランで通して予約した場合の金額とは異なることがあります。 子どもの料金は年齢帯(未就学児は食事・布団の要不要、小学生は学年)で大きく変わるため、 上で選んだ内訳をもとに計算しています。Agoda は区分ごとの代表年齢で計算した目安です。 実際の年齢や宿・プランの扱いによって金額が変わることがあるため、最終的な金額はリンク先でご確認ください。 料金と空室はリンク先の表示が最新です。
温泉:ナトリウム炭酸水素塩泉。朝5時半から入れる
公式サイトによると、泉質はナトリウム炭酸水素塩泉。「美人の湯として知られる」「療養効果が高い」と紹介されています。2階に温泉大浴場、露天温泉岩風呂、サウナがあります。
子連れで見るときに効いてくるのは、営業時間のほうです。
| 時間帯 | 入浴時間 | 最終入場 |
|---|---|---|
| 朝 | 5:30〜10:00 | 9:30 |
| 夕方〜深夜 | 15:00〜24:00 | 23:30 |
朝5時半から開いているのは、子連れにとってはかなり実用的です。小さい子は朝早く起きます。宿の朝食が始まるまでの時間を持て余しがちなところに、風呂が開いている。夜は24時までなので、子どもを寝かせたあとに大人が交代で入る、という組み方もできます。
ナトリウム炭酸水素塩泉は、いわゆる重曹泉です。肌がつるつるすると言われる一方、皮脂を落とす方向に働くとされるため、乾燥肌や湿疹のある子は長湯を避けたほうが無難です。入浴後の保湿はいつもどおり行い、気になる症状があれば小児科を受診してください。
大浴場のベビー用品が厚い。ここがこの宿の一番の特徴
公式サイトの温泉ページには、大浴場に次のものが完備されていると記載されています。
- ベビーバス
- ベビーソープ
- ベビーベッド(脱衣所)
- 幼児用イス
この4つがそろっている宿は、実はそれほど多くありません。とくに幼児用イスとベビーベッドの組み合わせは効きます。子どもを洗っているあいだ座らせておける場所があり、脱衣所に寝かせられる台がある。ワンオペで大浴場に行けるかどうかは、ほぼこの2点で決まります。
ベビーソープが置いてあるのも、荷物を減らせるという意味で地味に助かります。旅行のたびに小分けボトルを用意する手間が省けます。
ただし、おむつの子が湯に入れるかは書かれていない
ここは正直に書いておきます。おむつが取れていない子が大浴場の湯に入ってよいかどうかは、公式サイトに記載がありませんでした。
ベビーバスとベビーソープが置いてあるということは、少なくとも「洗い場までは赤ちゃんを連れて行ける」運用だと読めます。ただし、ベビーバスで体を洗うことと、浴槽に入れることは別のルールです。宿によっては前者だけ可、というところもあります。
赤ちゃんを湯船に入れられるかどうかで旅程の組み方が変わるなら、ここは予約時に電話で確認してください。方針は施設ごとにまったく違います。同じ高原リゾートでも、ルシアン旧軽井沢は「おむつが取れていない子は大浴場も貸切風呂も利用不可」と公式が明示していて、赤ちゃん連れの入浴は客室のジャグジーだけになります。

なお、小学生以上については「男児は男性浴場、女児は女性浴場の利用をお願い」との案内が公式サイトに出ています。異性の親と入る運用を考えている場合は、この線引きに注意してください。
日帰り入浴の料金は公開されている
宿泊の子ども料金は公式サイトから読み取れませんでしたが、日帰り入浴の料金は公開されています。フェイスタオル付きで、大人2,000円、小学生1,000円、未就学幼児500円、3歳未満は無料です。
宿泊料金とは別の体系ですが、「3歳未満は無料、未就学は半額以下」という子どもの区切り方の感覚はつかめます。
貸出品:借りられるものと、明確に借りられないもの
公式サイトと楽天トラベルの施設情報から確認できた範囲です。
| 品目 | 状況 |
|---|---|
| ベビーベッド(客室用) | あり。数に限りがあり事前予約が推奨されている |
| ベビー布団 | あり。和モダン・ファミリールームが対象 |
| ベッドガード | 貸出なし |
| 子ども用の踏み台・補助便座 | あり |
| 弱酸性のシャンプー&ボディソープ | あり |
| お子さま向けの館内着 | あり |
| ベビーチェア(食事時) | あり。申し出制 |
注目したいのはベッドガードが「貸出なし」と明記されている点です。これは、宿として答えを出しているという意味では誠実ですが、寝返りが始まった子をベッドに寝かせる前提だと困る条件でもあります。
対応としては、ベビーベッドを事前に確保する、和モダン・ファミリールームでベビー布団を借りて床で寝かせる、のどちらかになります。ベビーベッドは「数に限りあり」とされているので、洋室ベースで考えるなら予約と同時に押さえておくのが確実です。
ベビーベッドを何歳まで使うか、サイズごとに何が違うかは別記事で整理しています。この宿のように「ベッドガードはない」と分かっている場合、寝床の設計を先に決めておくと予約時の判断が速くなります。

食事:ビュッフェ。離乳食とベビーチェアは申し出制
食事はビュッフェスタイルで、ライブキッチンからほうとうなどの山梨の郷土料理が提供されます。朝夕とも利用できるとされています。
公式サイトのファミリー向けページには「離乳食やベビーチェアもご用意していますので、お気軽にお申しつけください」と書かれています。申し出制なので、黙っていても出てくるわけではありません。チェックイン時か、レストランに入った時点で伝えてください。
ただし、離乳食の段階(初期・中期・後期)まで選べるのか、月齢に応じて内容が変わるのかは記載がありませんでした。持参したベビーフードを温めてもらえるかどうかも同様です。月齢が低いうちは、持参分を確保したうえで宿の用意を上乗せする、という組み方が安全です。
取り分けを考えている場合は、月齢ごとのかたさと量の目安が判断の基準になります。ビュッフェは選択肢が多いぶん、何を取ってよいか迷いやすい形式でもあります。開始時期の進め方は別記事にまとめています。

なお、ラウンジのドリンクや軽食、夕朝食、温泉、アクティビティを含むオールインクルーシブのプランも用意されています。子連れは移動が面倒なので、館内で完結するプランは相性がよい形式です。
館内:キッズスペース「杜の8」と、雨でも持つ設備
子ども向けの中心はキッズスペース「杜の8(もりのえいと)」です。公式サイトが挙げている内容は次のとおりです。
- アリの巣タワー、ボルダリング、プラズマカー、星空サーキット
- 0〜6歳向けの「キッズマウンテンエリア」
- 本棚エリア、休憩スペース
- 卓球、足つぼサッカー
- 授乳室(個室ブース)
- おむつ用ごみ箱を備えたベビーフレンドリールーム
0〜6歳向けのエリアが分かれているのは重要です。小学生がボルダリングをしている横で0歳をハイハイさせるのは無理があるので、年齢で区画が分かれている施設は実際に使いやすくなります。
授乳室が個室ブースとして用意されている点も、館内で長く過ごす前提なら効いてきます。おむつ用のごみ箱がある部屋があるのも、持ち帰り前提の宿と比べれば楽です。
キッズスペース以外にも、3階の「森のラウンジ」(畳敷きで約4,000冊の書籍とおもちゃ)、サウンドルーム、トレインルーム、アクティビティルーム、屋上の八ヶ岳SoRaデッキがあると記載されています。高原リゾートは天気に左右されるので、雨でも館内で1日持つ構成かどうかは子連れには重要な判断材料です。その点、この宿は屋内の逃げ場が多いほうです。
なお、プールの有無については公式サイトから確認できませんでした。夏にプール目当てで行くつもりなら、事前に確認してください。
アクセス:甲斐大泉駅から無料送迎バス。ただし先着順
公式サイトによると、JR小海線の甲斐大泉駅からホテルまで走行距離1.5km、送迎バスで約3分です。予約は不要で、決まった時刻に運行しています。
ここで注意が要るのは、公式サイトが「座席数に限りがあり先着順」と明記していることです。予約不要は気楽ですが、裏返せば座れる保証がないということでもあります。ベビーカーを畳んで抱っこして乗る、といった場面を想定しておいたほうがよいでしょう。混雑期は1本待つ覚悟も要ります。
車の場合は中央自動車道の長坂ICから県道28号経由で約15分、走行距離7kmです。駐車場は179台で無料、こちらも先着順とされています。179台という規模なら、通常は止められないことは考えにくい台数です。
荷物が多くなりがちな乳児連れなら、送迎バスの座席事情を考えても車のほうが現実的です。それでも新幹線と在来線で向かうなら、ベビーカーと大きい荷物をどの座席に置くかが先に問題になります。号車と座席の選び方は別記事にまとめています。

予約前に確認しておきたい項目
- おむつが取れていない子を大浴場の湯船に入れてよいか
- 宿泊時の子ども料金の区分と、添い寝が何歳まで無料か
- ベビーベッドの在庫(数に限りあり)と、予約時に確保できるか
- 離乳食の段階を選べるか、持参分を温めてもらえるか
- プールの有無と、ある場合の年齢・おむつのルール
- ベビーカーの貸出があるか(記載を確認できず)
- 送迎バスにベビーカーごと乗れるか
よくある質問
Q. 温泉の泉質は何ですか?
A. 公式サイトによるとナトリウム炭酸水素塩泉です。「美人の湯として知られる」「療養効果が高い」と紹介されています。2階に温泉大浴場と露天温泉岩風呂、サウナがあります。
Q. 大浴場は朝も入れますか?
A. 入れます。公式サイトの記載は5:30〜10:00(最終入場9:30)と15:00〜24:00(最終入場23:30)です。朝5時半から開いているため、早起きの子がいる家庭でも使いやすい時間帯です。
Q. 大浴場に赤ちゃん用の設備はありますか?
A. 公式サイトによると、ベビーバス、ベビーソープ、ベビーベッド、幼児用イスが完備されています。ただし、おむつが取れていない子が湯船に入ってよいかどうかは記載がないため、予約時に確認してください。
Q. ベビーベッドやベッドガードは借りられますか?
A. ベビーベッドは貸出がありますが、数に限りがあり事前予約が推奨されています。ベッドガードは貸出なしと明記されています。和モダン・ファミリールームであればベビー布団の貸出が対象になります。
Q. 離乳食は用意してもらえますか?
A. 公式サイトのファミリー向けページに「離乳食やベビーチェアもご用意していますので、お気軽にお申しつけください」と記載があります。申し出制のため、チェックイン時かレストラン利用時に伝えてください。段階別に選べるかどうかは記載がありません。
Q. 雨の日でも子どもは遊べますか?
A. 全天候型のキッズスペース「杜の8」のほか、森のラウンジ、サウンドルーム、トレインルーム、アクティビティルームが館内にあると記載されています。屋内で過ごせる場所は多いほうです。
Q. 送迎バスは予約が必要ですか?
A. 予約不要です。甲斐大泉駅とホテルのあいだを約3分で結んでいます。ただし公式サイトに「座席数に限りがあり先着順」と明記されているため、混雑期は待つ可能性を見込んでおいてください。
Q. 駐車場は何台ありますか?
A. 乗用車179台分で無料、先着順とされています。車の場合は中央自動車道の長坂ICから約15分です。
Q. 日帰り入浴はいくらですか?
A. フェイスタオル付きで大人2,000円、小学生1,000円、未就学幼児500円、3歳未満は無料とされています。宿泊の子ども料金とは別の体系です。
まとめ:風呂まわりは強い。寝床は自分で設計する必要がある
- ナトリウム炭酸水素塩泉。大浴場・露天岩風呂・サウナが2階にあり、朝5:30から入れる
- 大浴場にベビーバス・ベビーソープ・ベビーベッド・幼児用イスを完備
- おむつが取れていない子の湯船利用の可否は公式に記載がない
- ベビーベッドは数に限りあり。ベッドガードは貸出なしと明記
- 離乳食とベビーチェアは申し出制。ビュッフェは朝夕とも
- キッズスペース「杜の8」ほか屋内施設が多く、雨天でも持つ
- 甲斐大泉駅から無料送迎バス約3分。予約不要だが先着順
この宿の強さは、大浴場まわりの備品にはっきり出ています。ベビーバス・ベビーソープ・脱衣所のベビーベッド・幼児用イスの4点がそろっていると、大人ひとりでも子どもを風呂に入れられます。ここが埋まっているかどうかで、旅行中の親の負担はまったく変わります。朝5時半から開いている点と合わせて、風呂の使い勝手は上のほうだと言えます。
一方で、寝床は自分で組み立てる必要があります。ベッドガードの貸出がないと明記されている以上、寝返り期の子を洋室のベッドに寝かせる前提は成り立ちません。ベビーベッドを確保するか、和モダン・ファミリールームでベビー布団にするか、予約の段階で決めておいてください。
もうひとつ残るのが、おむつの子を湯船に入れられるかという点です。ベビー用品がこれだけそろっている以上、赤ちゃん連れを想定していないとは考えにくいのですが、公式に書かれていないことを書かれているように読むわけにはいきません。ここだけは電話で確認してから予約したほうが確実です。
この記事は公式サイトおよび楽天トラベルの施設情報にもとづく事実の整理です。料金・設備は改定されることがあるため、予約前には必ず公式サイトと施設への直接確認をお願いします。
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同じアコー系列の「リゾート&スパ」でも、赤ちゃん連れの備えは施設ごとに違います。宮城蔵王のメルキュールはベビーベッドの貸出がなく、食事代は3歳から発生します。八ヶ岳の大浴場にベビー用品4点が置かれているのと比べると、同じブランド名でも確認すべき項目が変わります。

参考文献
※ 公式サイトおよび楽天トラベルの記載内容は2026年8月11日時点で確認したものです。
