子連れでテーマパークに行くと、遊ぶこと自体より「その周りのこと」で消耗します。授乳やおむつ替えの場所を探して園内をさまよう、抱っこ紐で歩き続けて腰が痛くなる、帰りの車で子どもが寝てしまい親だけが疲れ切る——このあたりは、行った人ならだいたい心当たりがあるはずです。
この消耗を減らす方法のひとつが、園内または隣接の宿に泊まってしまうことです。昼寝のタイミングで部屋に戻れるだけで、1日の組み立てがまるで変わります。
栃木県茂木町の「モビリティリゾートもてぎ」は、レーシングコースを核としながら、アスレチックや自然体験の施設、そしてホテルとキャンプ場を敷地内に持つ施設です。この記事では、公式サイトに記載されている情報だけをもとに、子連れで泊まる前に知っておきたいことを整理しました。
- ベビールームやベビーカーレンタルなど、園内の子連れ設備
- ホテルの客室タイプと料金の目安(入場料・駐車料込みの仕組み)
- 温泉「のぞみの湯」の利用時間と、子どもの入浴ルール
- パークパスポートの料金と、宿泊者の扱い
- ホテルとパークの間の移動手段
なお、料金やサービス内容は改定されることがあります。特にこの施設は入場料が来園日によって変動するため、予約前には必ず公式サイトで最新の情報をご確認ください。本記事は2026年8月時点で公式サイトに記載されていた内容にもとづいています。
モビリティリゾートもてぎとはどんな施設か
公式サイトのサービスガイドでは「家族が1日中楽しめる全7つのエリアで構成された森の中のモビリティテーマパーク」と説明されています。国内外のレース開催地であると同時に、夏と冬に花火大会も行っている施設です。
子連れの視点で押さえておきたいのは、この施設が「レース場」と「アスレチックのある森のテーマパーク」と「宿泊施設」を兼ねていることです。公式サイトのアトラクション一覧には、森感覚アスレチック「DOKIDOKI」、迷宮森殿「ITADAKI」、巨大ネットの森「SUMIKA」、空のアスレチックひろば「KONOMI」といった名前が並びます。自然体験プログラムを扱う「ハローウッズ」というエリアもあります。
宿泊施設は2つあり、ひとつが「モビリティリゾートもてぎホテル」、もうひとつが「森と星空のキャンプヴィレッジ」です。この記事では主にホテルを扱います。
なお、レースやイベントの開催日は混雑や運用が大きく変わります。公式サイトでも、レース・イベント日は場内バスの運行時間やルートが変更されると案内されています。子連れで静かに過ごしたいなら、年間カレンダーで開催日を避けて日程を組むのが無難です。
子連れでもてぎを検討するときの5つのポイント
① ベビールームが場内5か所。ミルク用のお湯もある
公式サイトの「お子さま連れの方へ」ページに、設備がかなり具体的に書かれています。授乳・赤ちゃんの食事・おむつ交換に使える無料の個室が場内5か所にあると記載されています。
- インフォメーションセンター
- モビリティリゾートもてぎパーク(2か所)
- ホンダコレクションホール
- モビリティリゾートもてぎホテル
このうちインフォメーションセンターとパークには、ミルクを作るのに使えるお湯も用意されていると明記されています。粉ミルクの時期の子を連れて行く場合、この一文があるかないかで荷物の量が変わります。
あわせて、ベビーシートやベビーチェアを設置した化粧室、子どもと一緒に入れる個室トイレが場内各所にあるとのことです。パークには子ども専用トイレもあり、着替えができる更衣室、子どもと一緒に使える個室トイレ、子どもの身長に合わせた低い洗面台が備わっていると記載されています。
② ベビーカーは1日500円で借りられる
公式サイトによると、ベビーカーのレンタルは1日500円(税込)です。対象年齢は6か月(一人座りができる頃)から36か月(体重15kg以下)と記載されています。受付はインフォメーションセンターで、数に限りがあるとの注記があります。
森の中の施設なので移動距離は長くなります。自前のベビーカーを持ち込むか借りるかは、車の積載量と相談になりますが、500円で借りられるなら荷物を減らす選択肢になります。
ただし「数に限りがございます」と明記されている以上、確実に借りられる保証はありません。混雑が予想される日は、自前のものを持っていくほうが安全です。
③ 宿泊料金に入場料・駐車料・温泉利用料が含まれている
料金の見え方で混乱しやすい点です。公式サイトの客室ページには、いずれのタイプにも「宿泊料金には、のぞみの湯利用料・モビリティリゾートもてぎ入場料・駐車料が含まれています」と注記されています。
つまり、日帰りで行く場合に別途かかる入場料と駐車料が、宿泊すると宿泊費に含まれる形になります。宿泊費だけを見ると高く感じますが、日帰りの費用と単純比較すると印象が変わる部分です。
日帰りの場合の目安として、公式サイトの料金ページに掲載されていた「暮らし応援キャンペーン対象日」のパークパスポートセット(入場+アトラクション乗り放題+駐車場)は、WEBチケットで大人(中学生以上)4,900円、子ども(小学生)3,900円、幼児(3歳〜未就学児)2,900円でした。現地の窓口で買うとそれぞれ5,700円・4,700円・3,500円です。
ただし公式サイトには「入場料やパークパスポートの料金は、ご来園日によって変動いたします」と明記されており、上記はあくまで特定の期間の一例です。日によっては幼児が0円になるキャンペーンも設定されています。実際の金額は、行く日をカレンダーで指定して確認してください。
宿泊の場合、幼児(0歳〜2歳)は添い寝無料と記載されています。
④ 温泉「のぞみの湯」は7歳以上・120cm以上で男女別に
ホテルには「のぞみの湯」という温泉施設があります。公式サイトによると、露天風呂のほかに内湯として、浴槽全体が白くやわらかい感覚のシルキーバスと、ジェットバスの2種類があります。シルキーバスとジェットバスは時間帯により男女入替制とのことです。
子連れで重要なのは入浴のルールです。公式サイトには「7歳以上・120cm以上のお子様は、男の子は『男湯』女の子は『女湯』のご利用となります」と明記され、根拠として栃木県公衆浴場法施行条例が挙げられています。
つまり、上の子が7歳以上または身長120cm以上の場合、性別ごとに分かれて入ることになります。下に赤ちゃんがいる家族構成では、大人の入浴を交代で組む必要が出てきます。この基準は宿ごとに異なり、箱根の宿でも7歳を境にした同様のルールが公式に示されています。

利用時間は、ホテル宿泊者が15:00〜22:30最終入館(閉館23:00)と翌朝6:00〜9:00最終入館(閉館9:30)です。日帰り入浴も受け付けており、11:00〜19:00(受付は18:30まで)、火・水曜のみ14:00〜19:00と記載されています。
なお、おむつが取れていない子の入浴可否については、公式サイトに明確な記載を見つけられませんでした。赤ちゃん連れで温泉を目的にする場合は、予約時に確認するのが確実です。
⑤ ホテルとパークの間は場内バスで移動する
見落としがちですが、ホテルとパークエリアは離れています。公式サイトのサービスガイドによると、移動手段は曜日によって変わります。
- 土日祝:ループバスが運行
- 平日:リクエストバス(インフォメーションセンター・ホンダコレクションホール・ホテルのフロントスタッフに申し出る)
- レース・イベント日:ループバスを10分〜30分間隔で随時運行
平日に泊まる場合、バスは待っていれば来るものではなくスタッフに頼む方式になります。子どもがぐずり始めてから頼むと待ち時間が発生する可能性があるため、動くタイミングは少し早めに考えておいたほうがよいでしょう。
客室タイプと料金の目安
公式サイトの客室ページには、モデルプラン(大人2名・子ども1名・幼児1名/1泊2食付き休前日宿泊)の料金が掲載されています。時期とプランで変動する前提の参考値ですが、タイプ間の差を把握するのに使えます。
スタンダードルーム(33㎡+バス付き・68室)
定員1〜4名、セミダブルベッド2台で、3〜4名利用時はエキストラベッドを使う構成です。展望はレーシングコースを見渡せるサーキットビューと、森を望むマウントビューがあると記載されています。モデルプランの料金は66,125円〜(大人21,500円・子ども16,125円・幼児7,000円)です。
こんな人におすすめ:
- 費用を抑えつつ、入場料・駐車料込みで泊まりたい家庭
- 部屋は寝るだけと割り切り、日中はパークで過ごす家庭
スーペリアファミリー(33㎡・5階32室)
「Hoshi-Akari」「DANRAN」「KUTSUROGI」の3種類があります。Hoshi-Akariは定員4名で、セミダブルベッド2台・エキストラベッド1台・ソファベッド1台という構成です。リビングスペース付きで、モデルプランの料金は74,375円〜(大人24,500円・子ども18,375円・幼児7,000円)です。
こんな人におすすめ:
- 子どもに個別のベッドを用意したい家庭
- 部屋で過ごす時間を確保したい家庭
広さはスタンダードルームと同じ33㎡なので、差はベッド構成とリビングスペースの有無です。
デラックスファミリー YADORIGI(64㎡・5階2室)
最上階の限定2室です。セミダブルベッド3台とヌックベッド1台、定員4名。公式サイトでは「子どもたちが心躍らすヌックスペースもある広やかなお部屋」と紹介されています。モデルプランの料金は95,000円〜(大人30,000円・子ども27,000円・幼児8,000円)です。
こんな人におすすめ:
- 部屋の広さを最優先したい家庭
- 子どもが部屋の中で遊べる空間がほしい家庭
2室しかないため、取れるかどうかは日程次第です。
なお全タイプ共通で、客室は禁煙、加湿空気清浄機と無料Wi-Fiが備わっています。幼児向けのアメニティとして歯ブラシ、歯磨き粉(いちご味)、作務衣、スリッパが用意されていると記載されています。
料金・設備の比較表
| 項目 | 公式サイトの記載 |
|---|---|
| スタンダードルーム | 33㎡+バス付き・68室・定員1〜4名/モデル66,125円〜 |
| スーペリアファミリー Hoshi-Akari | 33㎡・5階32室・定員4名/モデル74,375円〜 |
| デラックスファミリー YADORIGI | 64㎡・5階2室・定員4名/モデル95,000円〜 |
| 宿泊料金に含まれるもの | のぞみの湯利用料・入場料・駐車料 |
| 幼児(0〜2歳) | 添い寝無料 |
| 幼児向けアメニティ | 歯ブラシ・歯磨き粉(いちご味)・作務衣・スリッパ |
| ベビールーム | 場内5か所(うち2か所はミルク用のお湯あり) |
| ベビーカーレンタル | 1日500円(税込)・6か月〜36か月/体重15kg以下 |
| のぞみの湯(宿泊者) | 15:00〜22:30最終入館/翌朝6:00〜9:00最終入館 |
| のぞみの湯の年齢制限 | 7歳以上・120cm以上は男女別の浴場へ |
| パークパスポート(日帰り・一例) | WEB:大人4,900円/小学生3,900円/幼児2,900円 ※日によって変動 |
| ホテル⇔パークの移動 | 土日祝はループバス、平日はリクエストバス |
※公式サイトの客室・料金・サービスガイドの各ページから抜き出したものです。料金は来園日・プランで変動します。
表示は選んだ日程・人数での滞在合計(最安)です(税込・各社の表示基準)。 楽天トラベルは1泊ずつの最安を合計しているため、1つのプランで通して予約した場合の金額とは異なることがあります。 子どもの料金は年齢帯(未就学児は食事・布団の要不要、小学生は学年)で大きく変わるため、 上で選んだ内訳をもとに計算しています。Agoda は区分ごとの代表年齢で計算した目安です。 実際の年齢や宿・プランの扱いによって金額が変わることがあるため、最終的な金額はリンク先でご確認ください。 料金と空室はリンク先の表示が最新です。
予約前に確認しておきたいこと
アトラクションには年齢・身長の条件がある
公式サイトのアトラクション一覧は、対象年齢(0歳から小学6年生まで)とエリアで絞り込める仕組みになっています。つまり、アトラクションごとに条件が設定されているということです。
たとえばレーシングカートについては、公式サイトのパーク案内に「小学4年生以上で身長140cm以上の方」という条件の記載があります。行ってから「乗れなかった」となるのを避けるため、子どもの年齢・身長で何に乗れるかは事前に一覧で絞り込んでおくべきです。
入場料は来園日によって変わる
繰り返しになりますが、公式サイトには入場料とパークパスポートの料金が来園日によって変動すると明記されています。カレンダー上には「暮らし応援キャンペーン」「わくわくうりんぼ冒険パス(幼児0円)」「スペシャルデー」といった区分が並んでおり、同じ内容でも日によって金額が変わります。
宿泊すると入場料と駐車料は宿泊費に含まれるため、この変動の影響は主に日帰りや同行者の分にかかってきます。
レース開催日は運用が変わる
MotoGPやSUPER GTなどの開催期間には、のぞみの湯の日帰り入浴が事前予約制になり料金も変わると公式サイトに案内されています。宿泊予約の受付開始日も別に設定されます。子連れで落ち着いて過ごしたい場合は、こうした大規模イベントの日程は避けたほうが無難です。
よくある質問
Q. 授乳やおむつ替えができる場所はありますか?
あります。公式サイトによると、授乳・赤ちゃんの食事・おむつ交換に使える無料の個室が場内5か所(インフォメーションセンター、パーク2か所、ホンダコレクションホール、ホテル)にあります。インフォメーションセンターとパークにはミルク用のお湯も用意されていると記載されています。
Q. ベビーカーは借りられますか?
借りられます。1日500円(税込)で、対象は6か月(一人座りができる頃)から36か月(体重15kg以下)です。受付はインフォメーションセンターですが、数に限りがあると注記されています。
Q. 宿泊すると入場料は別にかかりますか?
かかりません。公式サイトの客室ページに、宿泊料金にのぞみの湯利用料・入場料・駐車料が含まれると明記されています。北または南ゲートで予約名を伝える運用です。
Q. 子どもは何歳まで親と一緒にお風呂に入れますか?
公式サイトには、7歳以上かつ120cm以上の子どもは男の子が男湯、女の子が女湯を利用すると記載されています。根拠として栃木県公衆浴場法施行条例が挙げられています。なお、おむつが取れていない子の入浴可否については記載を見つけられませんでした。必要な場合は予約時に確認してください。
Q. 幼児の宿泊料金はいくらですか?
公式サイトのモデルプランでは、幼児が7,000円〜8,000円(部屋タイプによる)と記載されています。ただし0歳〜2歳は添い寝無料です。プランと時期によって料金は変わるため、予約画面で確認してください。
Q. ホテルからパークまではどう移動しますか?
場内バスを使います。土日祝はループバスが運行し、平日はリクエストバス方式でインフォメーションセンター・ホンダコレクションホール・ホテルのフロントスタッフに申し出る形です。レース・イベント日は10分〜30分間隔で随時運行されると案内されています。
Q. アトラクションは何歳から乗れますか?
アトラクションによって異なります。公式サイトのアトラクション一覧は0歳から小学6年生まで対象年齢で絞り込めるようになっているので、行く前に子どもの年齢で確認しておくのが確実です。レーシングカートのように「小学4年生以上で身長140cm以上」といった条件が設定されているものもあります。
まとめ
公式サイトから確認できたことを整理します。
- レース場・森のテーマパーク・宿泊施設を兼ねた施設。ホテルとキャンプ場の2つの宿泊施設がある
- 授乳・おむつ替え用の無料個室が場内5か所。うち2か所はミルク用のお湯あり
- ベビーカーレンタルは1日500円(6か月〜36か月・体重15kg以下)
- 宿泊料金にのぞみの湯利用料・入場料・駐車料が含まれる。幼児(0〜2歳)は添い寝無料
- のぞみの湯は7歳以上・120cm以上で男女別。おむつの子の可否は記載を確認できず
- ホテルとパークは離れており、平日はリクエストバス方式
- 入場料は来園日によって変動する
- アトラクションごとに年齢・身長の条件がある
子連れ設備という一点で見ると、この施設の情報量はかなり充実しています。ベビールームの数と場所、ミルク用のお湯の有無、ベビーカーの対象月齢と体重上限まで公式サイトに書かれている施設は多くありません。赤ちゃん連れでテーマパークに行くときの不安の大半は、この手の情報がわからないことから来るので、その点は解消されています。
一方で、注意すべき点も明確です。ホテルとパークが離れていて平日はバスを頼む方式であること、入場料が日によって変動すること、そしてアトラクションに年齢・身長の条件があることです。特に3つ目は、上の子と下の子で乗れるものが分かれる可能性があり、当日の動線に直接効いてきます。行く前に「誰が何に乗れるか」を一覧で確認しておくかどうかで、当日の満足度がかなり変わる施設だと言えます。
この記事は公式サイトに掲載されている情報をもとに構成しています。実際に泊まった際には、体験にもとづく内容を追記する予定です。
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参考文献
- モビリティリゾートもてぎ 公式サイト
- もてぎ公式サイト|モビリティリゾートもてぎホテル
- もてぎ公式サイト|のぞみの湯
- もてぎ公式サイト|スタンダードルーム
- もてぎ公式サイト|スーペリアファミリー
- もてぎ公式サイト|デラックスファミリー・グランルーム
- もてぎ公式サイト|お子さま連れの方へ
- もてぎ公式サイト|料金・チケット
- もてぎ公式サイト|アトラクション・アクティビティ一覧
※本記事の情報は2026年8月時点の公式サイト掲載内容にもとづきます。最新の料金・サービスは公式サイトでご確認ください。
